法務局における帰化面接について
帰化申請では必ず面接を受けなければなりません。このページでは、法務局での帰化面接について、ご説明しています。
帰化申請の担当者による面接
帰化申請の受付の後、数週間で申請毎に専門の担当者が決まります。
この個別の申請者ごとに専任の担当者が提出した書類の内容が正確であるか、帰化条件に反する部分が無いかを慎重に審査し、また、提出した内容だけでなく実際の状況を十分に調査した後、申請者は担当者による帰化面接を受けることになります。
多くの法務局の場合、帰化申請の受付から2~3ヶ月程度の期間を経た後になりますが、法務局によっては調査の仕方が違う支局もあり、数日で面接となる場合もあります。
15歳未満の者、未成年の学生の取り扱いについて
帰化申請では15歳未満の者は出頭の義務がないので、受付に同行する必要がないのと同様に、面接で出頭する必要もありません。このことは能力要件上、非常に大事なポイントを含んでいます。
また、法務局や地方法務局によっては、15歳以上ではあるが未成年であって、かつ、就労していない学生の場合には学業に専念できるよう配慮してくれて、何度も法務局に出頭させず、受付時に先に面接を行ってくれる事も多いです。
帰化申請の取り下げ
帰化申請の受付をされた誰もが、面接を受けられるわけではありません。
帰化申請の担当者による審査・調査の中で、帰化条件を満たさなかったり、身分関係上の問題が発見され、法務省に送付しても許可となる可能性が低いことが判明した場合には、法務局に呼び出され、面接をする代わりに、「申請の取下げ」を指示されます。
「帰化申請の取り下げ」は任意ですが、法務省に送られても、不許可となることはほぼ確実です。また、法務省に送られた後に不許可となった場合には、後日に再申請をする際に非常に不利になると、一般的に言われています。
面接で聞かれること
帰化の面接では、一般的には、ひとりにつき1~2時間程度の時間をかけ、さまざまな質問をされます。家族で申請される場合には、半日程度はかかることでしょう。ただ、お若い方で(申請者以外の家族も含めて)非常に真面目であっさりした方だと、ひとり30~40分で済んでしまうこともあります。
逆に、夫婦ふたりだけなのに4,5時間掛かったというようなこともあります。素人考えで「うまくやろう」と考えながら答える人に限って長くなる傾向があります。「うまくやろう」とする人の理屈の付け方にはパターンがありますので、かえって隠し事があることが法務局にはすぐにわかるからです。
「うまくやろう」と考える人の性格は申請支援センターの相談会に来られた時にも、お話をし始めて間もなくわかりますので、素直で正直な人よりも、厳しく、または、慎重に帰化条件関係や身分関係の聴取を行います。
なぜ、「うまくやろう」とする性格がすぐにわかるかと申しますと、法務局の担当者も私も、年がら年中、嘘の作り話に付き合っているわけですから。
みんなよく似た嘘をつきます。在留資格認定・変更・更新などの際にも入管に嘘をついていることも多いでしょう。例えば、日配の質問書での馴れ初めなどはみんな同じような事を書いていますし、入管もよくわかっています。でも、疑っている暇がないので、相反する事実が確認できないときは、とりあえずは在留資格認定・変更・更新はとりあえず許可されてきただけです。ただ、帰化申請や永住申請といった慎重な審査が必要となる申請において、これまでの生活の全てが無に帰すことがあります。
申請支援センターでは、面接の「直前に」、一般論ではない「おひとりおひとり個別の」、面接対策アドバイスをいたします。
帰化の面接で聞かれることは、個人個人違います。帰化申請の受付以降、担当者が審査や調査を続けてきた中で出てきた疑問点を質問されます。申請書の内容と添付書類の内容、本人の認識の間に齟齬が多ければ多いほど、面接時間も長くなります。
身分関係のこと。現在の仕事の内容や、資産・借金の状況など、生計に関すること。生まれてから今日までの全ての違法行為など素行に関すること。現在の人格を形成するに至った過去の履歴。海外渡航の状況。さまざまな観点から、許可条件に合致しない事柄がひとつもないかを慎重に聴取されます。
帰化申請に慣れていない行政書士であれば「配偶者と知り合ったきっかけは何ですか?などの質問がよくありますよ。」ぐらいのアドバイスしか返ってこないことでしょう。--そんなことはあたり前です。そのレベルですと10年前のテキストを読んで勉強したばかりの行政書士事務所さんですね。今は、インターネットを読んで「上手く」やろうと企んでいる方を落とすためのテクニックを法務局の職員も磨いているのです。インターネットで下調べをしてきた人の方がむしろ、不許可率は高くなる旨い質問が用意されています。
ひとつひとつの質問に対する回答の内容だけでなく、答え方や顔色、雰囲気なども見ています。むしろ、内容よりもそういった部分に着目して、隠された嘘や違法性を暴いていくのです。お若い、経験の無い若い行政書士の方ですと、このあたりのアドバイスのしようがないことが多いと存じます。帰化申請は聴取にはじまり、聴取に終わると心掛けなければなりません。
また、なぜ日本に帰化したいのか、ということも大事なことです。特別永住者の方については帰化の動機書の提出自体は不要となりましたが、やはり面接の際には、なぜ日本人になりたいか、ということは明確に答えられるようにしておいてください。ここも問題のある回答をして、取り返しがつかなくなることのあるポイントですから。
担当者が発見した疑問点を全て解消することができて初めて、法務局での会議を経て法務省に書類は送られます。
日本語のテストについて
特別永住者の方は気にする必要はありませんが、それ以外の方では、面接を始める前後に日本語のテストを受けさせられることがあります。
テスト自体は文章題と短答問題の混在する簡単な筆記試験なのですが、テストを受けることになった以上は、原則、100点を取らなければなりません。
とくに、「日本人配偶者等」や「家族滞在」の在留資格で日本に来た方は要注意です。また、たとえ、日本語検定1級や2級を持っている方であっても、受付や面接時での受け答えにおいて、日本語力を疑問視されればテストを受けさせられます。
日本人になるのですから、あたりまえのことと認識してください。
帰化面接の対策
面接対策は<受付前>に済ませておく
面接の日程が決まって法務局から電話があった後で、面接対策を始めてもあまり意味がありません。と申しますよりも、はっきり申し上げて、手遅れです。
本来は、「帰化申請が受付される前」に、自分の現在の状況や過去の人生を振り返り、姿勢を正すべきところはないか、第三者である日本国民の目から見て疑問に思われるところはないか、などをチェックし、正すべきところは正し、また報告漏れがないよう作成書類や添付書類を読み返して、面接を安心して受けられることを念頭において申請書を作成していることが必要です。
申請書を上手く作るのではなく、生計や素行、定着性などの「生活そのもの」をきちんと律した上で、帰化の受付を済ませていなければなりません。申請書は、その生活の報告書類にすぎません。
申請の受付が終わり面接の連絡を受けた後で、「面接での注意点」「面接で聞かれること」「面接対策法」などをインターネットで調べ始めても、もう「手遅れ」なのです。
面接の直前に有料相談に見えられて、もはや面接の時点ではどうすることもできず、取下げや不許可となられ、時間が経過してから「もう二度と不許可になりたくないから」と、あらためて帰化申請をご依頼になられる申請者の方がいっぱいいらっしゃいます。
申請支援センターの面接アドバイス
帰化申請の面接は、申請支援センターにご依頼になられた方でも、申請者本人が出頭して受けていかなければなりません。15歳以上の申請者全員について一人ずつ面談が行なわれます。
申請支援センターに帰化申請をご依頼された方に限っては、面接の直前に個別の面接アドバイスをすることができます。
しかし、申請支援センターの面接アドバイスは、一般的な専門家がやっているような「うまく面接をのりきる」といった「うまくやる」というアドバイスではありません。
先に述べたとおり、面接で聞かれることは、ひとりひとり違いますから、一般的な面接アドバイスは「全く」面接対策となりません。
しかし、当センターから申請された方では、申請書をこちらで作成していますから、何がテーマで、どの部分が質問されるのかは、長い経験から明確に判断できます。法務局の担当者が疑問に思うだろうことは、すでに当センターも申請書を作成する上で疑問に思い思慮を重ねて記載しているからです。
そして何よりも、申請する時点ですでに面接対策は済ませていますから、面接直前での面接アドバイスは、面接に向けての詳細な「確認」で済むのです。
また、その方の性格こそが面接上のハードルとなる場合もあります。当センターへの初回相談から申請書作成に至るやりとりの中で、申請者それぞれの考え方や物腰なども熟知していますので、気になることがあれば、僭越なことですが面接アドバイス時にご留意をお願いすることもあります。
そして、面接で、最も大事なことは、ありのままに答えることです。
しかし、色々な問題点を残したまま、申請されていると、ありのままに答える事は不許可となることを意味します。
申請支援センターでは、嘘をつくことなく答えても問題がないように、内容を現実と整合させてから申請していますから、安心して、ありのままを答えていただくことができます。
当センターのモットーは「気楽に!」です。
「気楽に」面接を受けるためには、書類の収集・作成時から、苦労をして準備をする必要があります。さらに、十分にアドバイスを受ければ、安心ですね。
気楽に、まじめに。
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帰化申請や相続手続きの専門家ですから、もちろん大阪法務局の隣に事務所があります(追記:令和5年1月16日に大阪法務局は5分ほど先の大手前合同庁舎に移転しましたので正しくは旧大阪法務局の隣です)。
本当の専門家の事務所はいずれも法務局の近くに集まって切磋琢磨しています。谷四からはビザで入管に行くのも中央線一本です。
最寄り駅は、谷町線の天満橋駅(2分)または谷町四丁目駅(5分)です。
まずは、お気軽にウェブサイトの予約受付専用電話からご予約下さい。
韓国戸籍の翻訳も格安で承っています。Youtuberや帰化専門ホームページ開設者の中にも韓日翻訳ができない方も沢山いますのでご注意下さい。