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大阪法務局本局の閉庁後/帰化申請などのご参考に

 大阪法務局の開庁・閉庁シリーズも第3幕となりました(笑)。

 閉庁ソングが流れた後は、どうなるか、ということなのですが・・・。

 やはりそこはそこ。公務ですから、午後5時15分の閉庁時間後は一切、訪問はシャットアウトとなります(苦笑)。

 下記写真右に入室する国籍相談室(帰化申請相談室)の鉄の扉は閉鎖され、「鍵」も掛けられます。
 さらにその先の国籍課職員入口も鉄の扉が閉鎖され、こちらも「鍵」が掛けられています(これは昼間から)。

帰化申請相談室入口(国籍相談)

 もちろん、時間と同時に電話も不通のアナウンスに切り替わります。

 実は、閉庁ソングを聞いたのは、申請支援センターの事務所が法務局のお隣なものですから、急に思い立って、閉庁時間ぎりぎり(後)に追送書類を持参して訪れたのですが、この鉄のバリヤーに阻まれてしまったからです。
 ま。私が悪い。

 ただ、夜も通じるいくつかの裏番号なども掛けてみたのですが、この時には全て、不通でした。

 ちょっと落胆したので、シリーズ化となったわけでした。(^_^)

 

参考:大阪法務局へ天満橋駅より

提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」

 

中国領事館で突然に取り扱いが変わった時

 添付書類の変更や、申請自体が受け付けられなくなるなど、中国領事館でさまざまな取り扱いの変更はいつも、「突然」にやってきます。

 大抵、依頼者の方とご一緒に、それも依頼者自身が仕事を持つ方であれば業務を休まれて、中国領事館を訪問しているわけですから、同行している私としては、面子も立たず気が気じゃありません。

 ただ、そのような「突然」の取り扱い変更でも、受付の方はまず、当たり前のように、申請者に「書類が足りません」とか、「申請できません」とか、返事をします。
 それは、一般には、中国領事館を訪れる方はほとんどの方が頻繁に領事館に来ているわけではありませんので、過去の取り扱いから「変更となった」こと自体に気がつかないからです。

 しかし、その後に、見覚えのある私の、それも不満そうな顔をご覧になられて初めて、「先週から、急に変わっちゃったんです。」とか、済まなさそうに丁寧に謝って下さるのです。
 もともと、受付の方には何の非もありませんし、文句を言われる矢面に立たされている境遇にも同情し、溜飲を下げることになるわけです。

 

参考:中国人の帰化申請
国籍証明書翻訳/中国

提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」

 

 

中国領事館での国籍証明書交付時の添付書類が変更になりました

 中国領事館で、また突然に取り扱いが変わっています。

 国籍証明書の取得、つまり提出中華人民共和国国籍申請の際に、住所を証する書面としては、従来、外国人登録証明書の写しのみでよかったのですが、今年の年明けあたりから、外国人登録原票記載事項証明書の原本が必要となりました。

 昔は、もともと付けていたような記憶がありますが、いつの頃からか、外国人登録証明書の写しのみで済むようになっていましたけれど、また、突然に外国人登録原票記載事項証明書が必要になったのです。

 まあ、いつものことながら、中国領事館の突然の取り扱い変更に愚痴をこぼしているだけでなく、もう少し深い部分を考えておかなければなりません。

 それは、唐突に変わったというだけでなく、原因は日本の在留制度変更にあるかも知れず、これは、国籍証明書に限る問題ではなく、中国という国に限る問題でもなく、制度変更が帰化申請に与える様々な影響の一端にすぎない可能性もあるからです。

 推定される理由のひとつは、昨年12月28日に東京の大使館で正式な国籍証明書の交付手続きに関する通知が出されましたので、それにならったということ。

 ふたつめには、日本の外国人登録制度自体が無くなりますから、外国人登録証明書も交付されなくなりますので、もうしばらくすると外国人住民票(国籍証明書を提出し帰化申請を行うのは少なくとも中長期在留者ですから)を提出することになり、その前段階として外国人登録原票記載事項証明書を求めることになったのかも知れません。
 まあ、そういいながらも、結局在留カードの写しで済むようになるかもしれませんね。

 いずれにしても、日本の新しい在留制度への変更にともなっての帰化申請への影響が既に出はじめてまいりました。
 日本生まれの中国籍の方の場合などには、(地域により)外国人登録原票記載事項証明書が2種類の記載内容で3部必要になってきますから、慣れない行政書士ですと、3度も、市区町村に走らないといけないことでしょう。

 

参考:中国人の帰化申請
国籍証明書翻訳/中国

提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」

 

奈良地方法務局本局での帰化申請書類点検

 奈良地方法務局に、帰化申請の書類点検で、今日(もう日付が変わり、厳密には昨日ですが)行ってきました。

 過去、奈良地方法務局管轄の各支局においては、申し訳ないけれど、手際があまり良くないイメージ(要するに業務が遅い)があったのですが、今回は戸籍課国籍ご担当の職員さんが電話応対の時から、非常にてきぱきしておられて「おっ!?」と感じておりました。

 今日、書類点検に行ってみると、やはり書類点検も大変快調に進みました。
 地方の法務局や支局に行くと、早くてもろくに目を通してくれていなかったり、だらだらと全部読んで時間が掛かったり、というような場面にもよく遭遇するのですが、今日は、どちらでもなく「一般的に問題となるポイントを押さえつつ、ざっと目を通していく」という大阪での光景を彷彿とさせる流れで感心いたしておりました。

 今回、提出書類の綴り方はわざわざ奈良方式に分冊して持参しておりましたので、無駄話の中で、大阪では分冊しない旨を話しましたら、職員さんは「私も過去に大阪にいましたので、今でも大阪方式の並べ方の方がチェックしやすいんですよ。」と笑ってらっしゃいました。

 スムーズな仕事ぶりの種明かしを聞けば、「どうりで」、という一幕でした。

 もっとも、異動によりめまぐるしく変わられる大阪の15人程度の体制の職員さんはここ何年かの間に在席された方はほとんど私が顔を合わしているはずなので、「お会いしませんでしたね」と尋ねますと、直接、大阪の国籍課から異動して来られたわけではないとのことでした。
 法務局職員の仕事は帰化申請だけではありませんからね。ローテーションの中で普段は不動産・法人登記、戸籍、供託などの仕事をされています。経理や総務の仕事に従事されることもあります。むしろ、国籍業務はマイナー業務なのです。

 いずれにしても、実際、奈良のお仕事をいただくたびに、少し重い気分だっただけに、奈良地方法務局の対応が迅速になったことは、私にとって大変な朗報でした!

 ただ、予約の取れなさはあいかわらずだったのですが、これは会議室がひとつしかなく、ブッキングが国籍係のみならずみんなで取り合われていますので、仕方がないですね。

 

提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」

 

大阪法務局国籍課の開庁時間と帰化申請の取り扱い時間

 大阪法務局国籍課の開庁時間は、午前8時30分から午後5時15分までです。先日、大阪法務局の閉庁ソングを書いたついでに少し時間のことも触れておきましょう。

 このうち、帰化申請の相談や書類点検にあてられている時間は午前8時30分から午後4時までです。帰化申請の受付時にも事前に書類点検をいたしますから、帰化申請の受付時間も上記ということになります。

 しかし、素人である一般の申請者の方はまだしも、行政書士としては特に帰化申請の専門家などと自称している以上は、常識として知っておかなければならない暗黙のルールがいくつかあります。

 ひとつは、この時間内に相談や書類点検を「終える」べきであるということ。

 つまり、午後4時ぎりぎりに入室するようなデリカシーのない事は、専門家さんはしてはいけません。午後3時くらいまでに相談を始め、4時には終わらせる配慮が必要です。

 次に、午前8時30分から午前9時までの間と、午前11時30分から午後1時までの間は、相談員さんがフル体制ではありませんので、行政書士はできるだけ避けるべきです。

 最近始められたばかりの行政書士の方は、過去の流れをご存じありませんので、「一般の方が相談できる時間に、代理人である行政書士が訪問して何が悪い!」などという理屈から自分の業務上の都合で簡単に上記時間に訪問されているようです。

 ただ、もともと法務局が上記の時間帯に業務を行うようになっているのは、お勤め人などで自分自身の都合で平日に時間が取りにくい人でもせめて法務局として応対できるように、ということから、早朝やお昼休み時間も交代勤務をしてくれているのです。

 帰化申請数が今の1.5倍くらいあった頃には、昼間に順番待ちができると、係長が出てきて、行政書士の顔を見かけると、「センセ、もう少し気を使ってよ!行政書士ならわかってるはずでしょ!」と罵倒されたものです。

 今は、相談員さんも職員の方も、みなさん紳士淑女ばかりで「気にしてませんし、朝などは、むしろすいていますから、どうぞどうぞ(^o^)」と優しくおっしゃってくれるようになりましたが、やはり、長く帰化申請をやっている同僚達は、今でも律義に訪問する時間を調節しています。

 「行けば、いつでも会ってもらえる」という大阪法務局の天国のような業務体制は、多くの相談員さんが揃っており、常に対応ができる状況がキープできているからこそであり、全国的には少数派であることを、我々大阪の行政書士はよろこばなければなりません。

 現実に、もともと予約が要らなかった法務局や地方法務局とその支局で、結局業務がまわらず、最近になって予約が必要と業務体制を変更した局も、全国的にもたくさん出てきています。

 少なくとも、プロである私たち行政書士は、申請書を書く以外にも、様々な配慮が必要です。
 開業したばかりの行政書士さんも、そういった勉強もなさって、法務局との良い関係を築いて行って下さい。

 と。

 エラソーなことを書き散らしておいて、このところ、どうしても午後3時半頃に滑り込むことが多くなってしまっているたわけものがワタクシでした。
 一応、ボリュームも検討した上で滑り込んでおりますので、何卒お許し下さい。

 

提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」

 

台湾人(中華民国国籍)の方の帰化申請

 台湾人の方の帰化申請は、平均的に、おどろくほど労力が掛かります。

 韓国人・朝鮮人の方の申請と比べものにならないほどです。

 もちろん、個別に労力が掛かる大変な案件というのは、国籍を問わず存在するのですが、個別な論点・問題点がとくにない案件であったとしても、台湾の方の申請が一番骨が折れます。

 台湾籍の方の中にも「特別永住者」の方も多くいらっしゃいますが、一般的な韓国籍の方で特別永住者の方の申請と比べて帰化申請をする労力面で2~3倍か、それ以上の苦労があり、特別永住者の申請を行っているという感じが全くいたしません。

 むしろ、中国生まれの中華人民共和国の方の申請の方が、よっぽど楽です。

 今回の標題は「中華民国国籍」の方と書きましたが、日本国の立場からは世の中に中華民国国籍の人は存在しません。
 中国であって中国でないという日本との外交上の微妙な立場も、大いに影響しているのです。

 

参考:台湾人の方の帰化申請

提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」

 

先日、自分で帰化申請を進めようとした方から涙ながらにお電話がありました

 少し前の話ですが、先週末、自分で帰化申請を進めておられた女性から、涙ながらのお電話がありました。東海地方の某法務局管轄内に居住されていらっしゃる方です。

 電話を取ると既に泣き声でいらっしゃり、いきなり、「法務局で交通違反が多いから帰化申請がダメだと言われたんですが、ダメなんですか。」と唐突に話しだされました。

 まあ、素行条件上、法務局がダメと言っているものはダメでありますし、実際のところ、交通違反でダメになるというのは「よっぽど」マナーの悪い方なので、自業自得であり、今後当分の間、真面目にがんばってみてから、真剣に前に進めたければ、当方の相談会にご参加されることをおすすめしました。
 今、ダメな方でも、経験のある行政書士から指導を受ければ、帰化申請ができるようになるまでの期間を短縮できる場合があるからです。

 電話で交通違反だけをお聞きしても、全く意味のないことであり、会って1時間程度話を聞かないと対策の立てようがありません。愛知県あたりの方は平素より普通に申請支援センターの相談会に参加されています。お越しになられた方々の話では、わざわざ新幹線に乗らなくても近鉄で名古屋から大阪まで2時間だそうです。もちろん、たった51分の新幹線で来られる方もいらっしゃいます。
 新幹線で来る人は、人生の一大事に交通費などたいした出費じゃないとおっしゃられます。確かに、この人生のターニングポイントで交通費の節約を気にかけないといけないようでは、もともと帰化申請の生計条件を満たしていないのかも知れませんね。

 しかしながら、本人はあきらめきれない様子で、「もともと、交通違反については正直に法務局に話をしていて、前向きに進められそうだという話だったので、法務局に何度も足を運び相談して来たのだが、運転記録証明書を取得して、今日持参して見せたらダメだと言われた。」と話されましたので、日本で一番恣意的な取り扱いをされていると悪名高い法務局であることで少し同情もあり、意味のないことですが、運転記録証明書に記載されている内容を聞いてみました。

 すると、確かに違反回数は少なくはないのですが、私の経験上は、(特別永住者の点数計算では)交通違反「のみ」によって受け付けられないレベルでもなさそうでありました。
 面談して話をお聞きしてみないと何とも言えませんが、電話の中で思想条件上、気になる部分もあり、もしかしたら、交通違反プラスアルファの他の理由と合わせての受付不適合判断があったのかもしれません。
 いずれにしても電話での相談ですから全くあてになりません。

 しかし、運転記録証明書の内容及び電話での話しぶり、私の経験から感じる「勘」では、この案件は法務局に行く前に、初めから帰化申請に慣れた行政書士に相談していれば何とかなったような気がしてなりません。

 初回相談時から、話すべきでないことを話し、話すべきことを話さなかったようなことが重なって、法務局との話が決裂して行ったのではないかと存じます。
 ある意味、「帰化申請を自分でやってみよう!商法」の被害者かも知れません。

 

参考:帰化申請の条件

提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」

 

大阪法務局の閉庁ソングを帰化申請関連で聞くことはあまりありませんが・・・。

 デパートなどの閉店時に流れるいわゆる閉店ソングには、「別れのワルツ(所謂、蛍の光)」や「ショパンの別れの歌」などがあります。

 帰化申請の書類点検などで大阪法務局に行く際には、特別永住者給与所得単身世帯でも午後3時半まで、論点の多い案件では午後3時までに入るというのが大阪で帰化申請を扱う行政書士の常識ですから、大阪法務局の閉庁時間の午後5時15分前後に帰化申請関連で行くことはないのですが、追送書類の提出や、登記簿謄本の取得などで寄る際に、閉庁ぎりぎりで駆け込むことがたまにあります。

 その時には大阪法務局全館に流れるのは、この曲です。

 >>大阪法務局閉庁ソング

大阪法務局閉庁時に流れるのは「夕焼けこやけ」

 ドボルザークの家路なんかも、しんみりと良い曲なのですが、35年ほど前のヤンタン鶴瓶のコナーを思い出して、しんみりできないのです。

 

提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」