帰化申請に関して、よく尋ねられる事のひとつに「帰化申請で近所・近隣の聞き込み調査かあるのですか?」という質問があります。
とくに、韓国籍・朝鮮籍などの特別永住者の方からご質問されることが多いです。
特別永住者の方は、普段は通名・通称名を使われ、周囲・近所に対しては「日本人として」暮らしていらっしゃる場合が多いからです。
せっかく帰化申請によって本当に日本人となろうとしているのに、聞き込みや聞き合せによって、ご近所に国籍の事が明らかになったら都合が悪いわけですから、心配されるのは無理もありません。
近所に対する聞き込み調査という制度は今もあります。
面接の前後に行われることが一番多いです。
人生の途中から日本に来られた、いわゆるニューカマーと呼ばれる在留外国人の方については、ほぼ100%、聞き込み・聞き合せに来られます。
これは素行条件や生計条件の面から、近所・近隣に迷惑を掛けていないかとか、暮らし振りはどうなのかとかを確認する必要があるからです。
しかし、特別永住者の方については、近所への聞き込み調査が、近所との人間関係や、場合によっては生活の破綻を招くことがあり、少なくとも影響を与える事が必至なので、最近は法務局もかなり慎重に考えてくれるようになりました。
特別永住者の方については、「表立っての」近隣調査はほとんど無くなった、と考えて良いです。
けれども、現在においても、「聞き込み」は回避される場合がほとんどですが「近隣調査」自体は行われています。
そして、申請内容に疑義がある場合には、遠慮なく聞き込みもされることがあります。
また、担当者が少しおかしな人である場合に、特に問題はないはずなのに、特別永住者の聞き込みが行われたという例もあります。
自分で申請をされたり、経験不足の事務所に依頼されたりして、申請書類の内容中に「明らかな矛盾点」が多い時には、遠慮なく聞き込み調査をされても当然といえます。
法務局職員には、「日本人の国民主権を守る」ために、虚偽申請や、矛盾のある申請について、徹底した調査をする義務が課せられているからです。
いい加減な審査をしていれば、日本の国は滅びてしまうからなのです。
参考:
:帰化面接
:帰化申請の方法・流れ
提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」