先日、帰化申請を多量に扱い際には、色やデザインの違うクリアブックが必需品であることを書きました。
ところで、このクリアブックには、様々なページ数(ポケット数)のクリアブックが販売されています。
ページ数が少ないものでは6ポケットから、100ポケットまで私は見たことがあります。
世の中には、150ポケットとか200ポケットというものもあるのかもしれませんが、実際に見たことはありません。
帰化申請業務に使う場合に、何十ポケットくらいが適切かは、各事務所によって決めているのでしょう。それぞれ使う人によって、感じ方は違うことですから、このくらいがいいですよ、という基準はここでは書きません。
しかし、申請支援センター自身は必ず「このポケット数」というクリアブックを決めています。
もう、そのポケット数以外は、多くても少なくてもデザインが良くても、絶対に買いません。
ひとつだけヒントを書いておきましょう。
参考にしていただいて、それぞれの方が一番使いやすい数を決めてください。
帰化申請の添付書類が80種類くらいあると聞かれて、じゃあ、それを完全に網羅できるようにそれ以上になる100ポケットのクリアブックを購入して管理するのは、かえって管理が大変になります。
自分で申請しようと思って帰化申請を進めていた人が、やっぱりとてもできないことに気がついて、申請の途中からご依頼いただくケースが大変多いのですが、前に、ポケット数の多いクリアブックに、なんとまあご丁寧なことに、一ポケットずつ、法務局から言われた書類の帰化申請必要書類一覧表上の番号を書いて、1種類ごとに管理されていた方がいました。
法務局に書類点検に行くたびに帰化申請書類の種類は増えることが常ですから、もう、泣きたい気分だったそうです。
書類を受け継いだ瞬間、ごめんなさいね、と謝りながら、全ての書類をポケットから出して、管理をしなおしました。
100ポケットのクリアブックで管理するよりは、まだ、1ポケットのリヒトファイルに全部押し込んだ方がマシです。
帰化申請専門の行政書士の場合にはそれでも管理することはできます。
帰化申請書類は全部並べる順番は決まっており、帰化専門の行政書士はその80種類の帰化申請書類もその順番もあたりまえに全て頭の中に入れていますから、一冊になっていても、ぱっと出せるからです。
行政書士がクリアブックを使うのは、提出する書類の管理だけでなく、本人からの委任状や身分証明書のコピーなどを役所で、瞬時に取り出せるようにという意味もあり、また、収集にあたって、提出はしないが残しておくべき様々な付属書類が発生するから、ということもあるのです。
だから、それぞれの事務所の業務のやり方によって、必要なポケット数が違ってくるわけです。
たまに行政書士の方が自分の案件でにっちもさっちも行かなくなって、相談に見えられることもあるのですが、その際に、クリアブックを見るだけで、だいたいの力量がわかります。