帰化申請を行い受付はなされたが不許可になった、あるいは、取り下げを余儀無くされた帰化案件の再申請をお手伝いすることをリカバリー申請と言います。
帰化申請の受付に至る前に、何度かの書類点検の書類点検の中で帰化受付拒否事案となったものを含める場合もあります。
リカバリー申請は、普段あまり重なるほども需要はないのですが、現在複数平行して進めています。
リカバリー申請で気を付けないといけないことは、前回の不許可となった帰化申請の不許可理由が、帰化申請者自身では「絶対これが不許可理由だった!」と信じ込んでいる理由が実は違っていたり、重ねて他の不許可事由が別にあったりする事が”非常に多い”ということです。
来週、関東の法務局に帰化申請に行く予定の不許可リカバリー申請でも、前回の帰化不許可の直後に不許可理由について直接ご本人が法務局に確認していたにも関わらず、私の聴取上では、既に前回申請時に他の不許可理由が存在し、不許可後の生活の中で不許可理由が増えていました。今回はそれら全てのウィークポイントを時間を掛けてクリアし満を持しての帰化申請です。
また、(日付が変わりましたが)今日受任した前回法務局での受付拒否案件も、法務局で門前払いを受けた時に法務局相談員から説明を受けた帰化受付拒否事由とは別に、「100%不許可となる違法行為」が見付かりました。これから隠さずにどう修正していくかが行政書士の腕のみせどころです。
どちらのケースも、真面目で裕福な、言わばいうことのない帰化申請者ですので、ひとめ見た時には、本人の主張する不許可理由以外に見当たるはずがないと私でさえ錯覚しそうでしたが、書類を慎重には読み進めるうちに、どちらもこのまま進めると不許可を免れない問題点が見えてきたのです。
もし、本人が自分で帰化の再申請をしていれば間違いなく、帰化不許可や帰化受付拒否が再度繰り返されていたことでしょう
前回の帰化申請から前者は4年、後者でも1年待たれた上での、再チャレンジされる案件でしたので、念のためASC申請支援センターの門を叩かれなかったら、目の前が真っ暗になっていた事でしょう。
長い時間を掛けての中での、不許可繰り返しは大変辛いものです。
前回の法務局記録も考慮し、リカバリー申請は非常に注意しなければなりません。
来週の相談会にもリカバリー帰化の相談予約が入っていると事務員から聞いておりますので、込み入った案件が重なると気も使います。