帰化申請で金沢地方法務局に出張

帰化申請で金沢地方法務局に出張

帰化申請で金沢地方法務局に出張

 今日は帰化申請の受付があって、サンダーバードに乗って金沢地方法務局戸籍課にお邪魔してきました。
 僕が小学校低学年の頃はサンダーバードと言えばなんと言っても「2号」が大人気だったのですが(マルチだからなのでしょう)残念ながら11号です(笑)。

 金沢のように比較的近距離の出張であれば、わざわざブログに取り上げる必要も無いただのルーチンワークに過ぎないのですが、今回はひとつ検証をしないといけない事柄があったので、今日の帰化受付について少し取り上げてみました。

 帰化申請では一般的に帰化申請者自身が何度も法務局を訪れて受付され面接や審査を得て帰化許可に至るという流れになっています。
 しかし、帰化申請に慣れた行政書士に依頼した場合には、大抵は初めて本人が法務局に行く際に帰化申請の受付がなされる事が多いです。

 ところが、神戸地方法務局の近くに事務所を構える、まあまあ帰化申請に慣れた顔見知りの行政書士の方と話をしていた際に、金沢地方法務局で「全ての書類が揃っていても、当法務局は絶対に一回では帰化申請を受け付けない」といって断られたという話を10年近く程前に聞いたことがあるからです。
 私は、「そんなもん人権問題でっせ!」と憤りを感じ、機会があって金沢で同じ目に会ったら、そのカタキを取ってやろうとずっと待ち構えていたのです。

 しかしながら、私が金沢地方法務局を訪問するのは今日が初めての事で、その手前の福井地方法務局やその管轄の支局はそこそこ受任するのですが、ずっと金沢には縁が無かったのです。

 今回は、金沢の悪評を改善しなければならないと義憤にかられ満を持して突撃したわけですが、帰化申請に行ってみれば、何のことはない「至って普通の」地方法務局国籍課で拍子抜けしました。
 担当する若い職員の方も、折々に後ろから見守っていた係長も、非常にクレバーで紳士的な空気が感じられ、何の問題も無く、あっという間に片付いてしまいました。
 大阪で帰化申請専門に業務を行っている事をご説明すると、地方の法務局では大抵少し敬意を払ってくださるような気がいたしますが、今日もそんな雰囲気でした。

 ちらりと、先述の悪評について、話してみたのですが、「全部揃っていますので、もちろん受け付けさせていただきます。」と言って下さいました(笑)。
 ただ、「金沢では、一般の行政書士の方や申請者本人が来られた時は少しずつ段階的に何度かに分けてご説明しますので1回で受け付けられられないと思われてるのかも知れませんね。」と照れ笑いされていました。

 もしかしたら、時の流れが金沢での帰化申請の変えてしまったのかも知れないし、私の知人の行政書士が帰化申請の受付時のやり取りの中で変な軋轢を作っちゃっただけだったのかも知れません。
 たしかに、ほんの15年程前までは、まだ帰化申請が閉鎖された闇の中で行われていた時代でした。
 インターネット上でも、帰化申請に触れているホームページと言えば、東京のK先生事務所、神戸のN先生事務所、福岡のT先生事務所と、大阪の申請支援センター(まだ当時は吉田秀明行政書士事務所で登録していました)しかなかった記憶があります。
 古くから帰化申請をしている事務所は、全て、個人事務所です。

 だんだんと多くの行政書士ががんばって帰化申請に携わるようになって、法務局も帰化申請を”密室”から解放せざるを得ない状況となってきたのです。
 そういう意味では、申請支援センターも、この15年間程の中で開かれた帰化行政の実現の一助となれたことと、感無量な気分を、帰りのサンダーバードの中で感じながら、6時過ぎには帰阪できました。

 今年の6月7月は遠方の帰化申請の受付予定が多いので、楽しみではあります。
 でも、一発受付をしてもらうプレッシャーは、金沢に限らず、人知れず結構大変なのですよ!