奈良地方法務局は申請支援センターと相性の良い法務局です。
大昔は奈良地方法務局管轄の帰化申請案件を受けると少し幻滅したものでした。
というのも、相性が良い悪い以前に仕事が遅いというか予約ひとつ取るにも凄く時間が掛かったからです。
支局ではなく地方法務局なのにですよ。
現在の東大阪支局など法律で定められた特殊な支局を除いてほとんどの支局では帰化申請の専門の部署などありませんから、不動産登記と法人登記以外の仕事は同じ部署が全て抱え込んでいますから時間が掛かって当然です。
でも法務局や地方法務局も、つまり「本局」においては国籍課があるかどうかは別として少なくとも戸籍課があり専門の係も置かれていますので、雑務が多くてという理由はあたらないはずでした。
なのに、予約も時間が掛かるし、実際に帰化申請の受付から帰許可までの期間も他の法務局に比べて長かった。
ですから、昔は奈良の帰化申請を受任した際は長期になることを覚悟して下さいと伝えていましたし、もっと深刻なのは帰化申請者やその配偶者がお腹に子供の命を宿している場合に出産までの帰化許可は昔の奈良地方法務局ではあきらめていただかざるを得なかったことです。
ところが時のうつろいの中、数代前に大阪法務局の国籍課から異動されて来られた帰化申請担当者の方が就任された頃から劇的に早くなり、次の帰化担当の方は受付まではこまかくて理屈っぽい方でしたが仕事はテキパキされていたのか、受付から許可まではどの案件も日本で一番早いんじゃないかと思えるくらいスムーズに進むようになりました。
今年の春も国籍担当係長が変わられ、お会いするまではどのような方か心配していましたが、機敏で快活な気配りや向上心も備えていそうな能力者とお見かけしたので安心いたしました。
でも、本当は、手際の良さでは過去にずっとチャンピオンだった大阪法務局民事行政部国籍課に、早く返り咲いて欲しいのですけれどもね。
いずれにしても、今年の「7月以降」に期待しましょう!