ゴールデンウィーク明けの先週は、平日が木金の2日しかありませんでした。
貴重な2日間でしたので、連休前から帰化申請のスケジュールを慎重に組んで出直しの無いよう準備していました。
お陰でこの2日間で何とか2件の帰化申請受付本番と2件の書類点検を前に進める事が出来ました。
ぼんくらな私には、それでも上出来といえましょう。連休明けの2週間(1週間+2日)で受付本番を確実に5件押し込むメドがついたからです。
欲を言えば、もう1件か2件受付を終わらせることが出来ればその後の週の仕事がだいぶん気楽になるのですが、現実にはせいぜいプラス1件が良いところでしょう。除籍翻訳の加急案件を別途無理して受けてしまいましたしねえ。一見さんならこの時期の加急案件はお断りせざるを得ないのですが、お得意様は断りづらかったのです。
ところで、連休明けのスケジュールがスムーズに進んだ一因には、各法務局の相談員さんとの折衝がどれもあっさりした内容だったからです。
もちろん、申請支援センターの作成した帰化申請書類が整理されていることが一因のひとつだということはしっかりと宣伝しておかなければなりませんが、国籍相談員の仕事のスタイルによるところも大きいです。
法務局の職員や相談員にもそれぞれ個性があります。
帰化申請相談者に出来るだけ口を挟ませずひたすら自分の尺度で書類内容のみを確認していく方、こちらの話を逐一神妙に聴いてくださる方、点検中は延々と雑談を投げ掛けてくる方などなど、千差万別なのです。
相談員さんには、雑談タイプの攻撃を得意としている方が多いですのですが、このタイプの方と波長が合ったときが一番点検が早くなります。逆にこのタイプと怒鳴り合いの喧嘩になってしまう事も多いので血の気の多い私は自分を押さえるのに必死です。
ただ、雑談タイプの相談員も職員も「趣味で雑談している訳では無いこと」を帰化申請のプロは理解しておかなければなりません。
それは、その人の仕事のスタイルなのです。
行政書士がやって来たらその会話の中で実力を推し量ります。
青そうな行政書士であれば大抵「誉め殺し」から始めることが多いです。「先生の作られる書類は整理出来ていて心配ないですな」なんていうのが必ずやられる挨拶がわりの新人行政書士なぶりです。
「誉めていただくのは光栄です!」と頬っぺたを輝かせるのは、開業間もない人の胸に輝く行政書士の金バッチの輝きそっくりです。
でも、相談員に陰でわらわれながらでも、素直にコツコツ業務に専念できる人は救われます。アカンのは、何軒かこなしている間に麻痺してしまう人です。
そういう部分も含めて、相談員のおっちゃん達は見ています。