在留特別許可の経歴がある方の帰化申請は正直さが鍵

 昨日は過去に在留特別許可を受けた方の帰化申請についての面談での相談がありました。
 これから帰化申請をしていく方ではなく、既に受付も面接もかなり前に済んでいる方なので、今さらほとんど何の対策もできませんから普段は相談を受けること自体、体良くお断りするのですが、どうしても心配で相談したいとのことでしたので、1時間あたり5,400円の有料相談でお受けしたのでした。

 お会いしてみたら特に不真面目そうな方でもなく、在留特別許可からかなりの年月が流れていたので受付をされたそうなのですが、その後の面接からかなり期間が経った最近に再度呼び出しを受け、2回目の面接を受けたので心配になったとのことでした。

 よく帰化申請の事前相談も書類点検も帰化受付も面接も、全て「面接」と表現される方が多いので、きちんと流れを確認しましたが、たしかに2度目の面接だったようです。

 帰化申請で最も大事な事は正直さなのですが、このように在特経験者の場合は特にそれが重要視されます。
 もちろん、「正直に答えりゃあエエ」っちゅうもんでもなく、正直に語った内容が帰化許可にふさわしいものでなければなりませんが、最低限のルールはやはり嘘のないことです。(「この線引き」が難しい!)

 実際、当方からの帰化申請者ではありませんので、事実関係の真偽を検討することはできませんが、2回目の面接時にはかなり真摯に受け答えされたようです。

 ただ、当方にお越しになられた前半、心を開かれるまでは少し曖昧な回答をされる気質が見えたので、もしかしたら初めての面接時に投げ槍な回答をされて疑われた可能性もあります。

 まあ、私の感覚ではOKかな、と思える内容でした。
 在留特別許可の前歴と今回の面接の受け答えの合わせ技で不許可になられる可能性も捨てきれませんが、少なくとも申請される前に相談に来られASC申請支援センターから帰化申請をなされば心配無用だったレベルです。

 ご本人は今回不許可になれば再申請は当方で検討すると言って料金を聞いて帰られましたが、法務大臣に送られてからの不許可は重たく再申請まで長い期間待たねばならず、今回1回で通ったら良いですね。