直前の記事で、帰化申請に添付することのある書換前原票の開示請求を、「市区町村を通じて」行うことができなくなった旨をお話ししましたが、そういえば、ハタと膝を打って思い出したことがあります。
ハタ、ハタ、と2回ほど、打ちました。
それは、つい2,3週間程前に、帰化申請のために必要が迫られて請求した、書換前原票他の写しの開示請求の最短記録を更新したことです。
外国人の方自身や、あまり慣れていない事務所が行われる場合には、書換前原票の開示請求には、(市区町村への「写しの請求」より)、一般的に3,4週間から1ヶ月半程度かかります。
もともとASC申請支援センターでは、書換前原票の開示請求を「早く進める」ためのノウハウさえ蓄積しておりましたので(自慢(=自己満足)ながら、こんなノウハウを持っている事務所は、はっきり言って他に無いと断言していいくらいでしょう)、コンスタンスに2週間程度で開示いただいていました。
2週間ほどで開示された経験のある方もいらっしゃるでしょうけれども、胸に手をあてて考えて下さい。
それはたまたま2週間で出ただけのことであり、何の知恵も努力も使ってないでしょうし、予期も予測もしていなかったでしょう?
「意図して」コンスタンスに2週間程度の開示をキープするのは経験則(多くの経験と、それを分析する意思・能力・努力)が必要です。
自慢話はこれくらいにして、いずれにしても、ノウハウをつぎ込んでさえ、2週間ほどは掛かっていたのです。
ところが。
1週間で出ました。
大抵は「そろそろかな」と予期しているところへ、区役所から電話が入りますもので、あまりの早さに、何の案件の事かよくわからず、「どの案件のことでございましたっけ?」と区役所に訪ねたほどでした。
大バカ者の私は、「1週間で返って来た事」が何を意味するのか、そのときにはまったく気が付きませんでした。
「おお!最短記録更新、ラッキー!」とか、
「さすがは帰化申請のASC申請支援センター!」とか、
愚かな喜びに小躍りするばかりだったのです。
しかし、昨日6月18日付で、市区町村の外国人登録課を通じての書換前原票請求が終了したことを振り返ってみて、やっと鈍感な私にも全てが理解できました。
そういうことだったのです。
法務省は7月9日まで、つまり、7月6日までに、「日本全国の」市区町村の外国人登録係からの請求に応え、さらに、市区町村に請求している申請者が窓口で野獣のような暴徒とならないように、粛々と仕事に精を出していただけだったわけです。
しかし、それにしても、「1週間」。
やればできるじゃないか、法務省。
そして、
普段からしなはれ、法務省。
と、エールを送ってあげたいですね。
参考リンク:帰化申請必要書類(添付書類)
提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」