帰化許可時のもらい泣きをぐっと耐えれるようになりました

 昨日7日(日付が変われば一昨日)、日本生まれの中国人の方の帰化申請が許可になりました。
 特別永住者ではなく、まあ様々な事情もあったので、9月頃の許可かなあと目論んでいた案件でしたのですが、6ヶ月台の(私のいつもながらの邪な言葉の綾で、要するに7ヶ月弱だっただけです)早い許可でした。

 ただ、申請支援センターにお越しになられた時点では、幾つもの不許可要因があり、私から山のように発せられる小言を、ひとつひとつ我慢しながら数ヶ月かけて克服なさられ、さらに最後の最後で、帰化申請が絶対できない大きな瑕疵が判明し、さらに1ヶ月ほど必死で修復しました。
 ご家族の中で、目が覚めるような別嬪さんのお嬢様お一人だけの帰化申請だったのですが、家族総動員で走り回っていただきました。

 そのような多大な苦労もあったせいか、昨日、申請支援センターから許可のご報告をさせていただいた際には、ご本人さんも感極まって電話の向こうでグジャグジャに泣き崩れておられました。

 私も感無量ではありますが、このような場面は良くあることなので、最近では貰い泣きをグッとこらえられるようになりました。開業したばかりの頃は一筋位の涙が頬を伝うことがありましたが、今ではそれもありません。

 超短期間の間に、重要な帰化後の手続きを進めるアドバイスをしないといけないからです。
 帰化後の手続きは帰化届と在留カード返納と各種名義変更だけではありません。
 当センターのホームページでも、本当に大事な事は書いていません。
 帰化申請報酬を払ってでもアドバイスしてもらわなければならないような大切な情報は、帰化をご依頼いただいた方だけのものです。

 いずれにしても、帰化許可の連絡は「行政書士から本人に」すべきものです。
 「本人から行政書士に」報告しなければならないような場合は、依頼した相手が「専門家でなかった」ということです。

 帰化が許可になっただけでは、後で問題が沢山出てくることもあることでしょう。