帰化申請の必要書類は難しいものから先に取る

 素人の方が帰化申請の書類を集めていく場合には、まず法務局などで必要書類の一覧表から集めるべき何十種類かの書類の説明を受けてから、どう集めていこうかと、途方に暮れることと存じます。

 その結果、とりあえずは、まずてっとり早く集まりそうな帰化申請書類から手を付けていこうと考えられる方が多いですが、これは間違い。
 必ず、帰化申請書類の中でも取り寄せるのが難しそうで、時間も掛かりそうな書類から始めて行った方がいいです。ただし、期間が掛かる書類の中でも、運転記録証明書は短期間しか使えませんから、頃合いを見て、請求しなければなりません。

 いずれにしても、それぞれの書類には有効期間というものがありますから、長く時間が掛かる書類の前に様々な書類を集めてしまうと、皮算用よりも時間が掛かった際には、せっかく取った書類を再取得しなければならないことが多いので、簡単そうな書類は文字通りすぐに取れますから、後回しにした方がいいです。

 かといって、簡単そうな書類だけが残っているからといって、気が楽になってせっかくすぐに取れる書類ばかりなのにそれらに時間を掛けてしまうと、今度は、難しい、時間のかかる帰化申請書類を、またまた、いちから取り直さないといけなくなりますので、帰化申請では休んでいる時間はまったくありません。

 一気に終わらせてしまわないといけないところが、帰化申請の難しさの、ひとつではあります。

 われわれ帰化の専門家は季節によって取得する順番を変えたり、早めに内容を確認しておきたい書類を最初に取ったりします。

 まあ、このような帰化申請手続きに関することなどは、本来は「帰化申請の難しさ」などとは言えないようなちっぽけなことです。

 将来の相続や、日本法・本国法との絡みで、その後の人生にマイナスにならないように注意することの方が、よっぽど大事な事ですね。

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