7月というこの時期に帰化申請の依頼が増える理由

 平素の年は7月というと春の帰化申請のご依頼のラッシュが一段落済み、お盆休みに帰化申請受付を希望されるサラリーマンの方のご依頼を前に進めていく時期ですので、毎回毎回、相談会が満員になることはあまりない時期です。

 昨年平成27年度は、マイナンバー制度導入に向けての特需があったので、年明けからの帰化申請相談がまだ7月も続いていて忙しかったのですけれども、今年は「まあ、ちょっとは落ち着くだろう」と高を括っていたのですが、なんのなんの、申請支援センターの土曜相談会は7月に入っても今年もなぜか昨年と同様に盛況なので少し驚いています。

 今週7月30日(土)も昨日月曜日に早々に予約が満員となったのですが、火曜になってからも「できるだけ早く相談して依頼したい」という方が時間外の午前10:00と12:30に予約を取られました。
 翌週の8月6日(土)も2週間前のこの時期から16:00の予約が入っている状況です。

 今年も、昨年並みに帰化申請を望まれる方が多いことの理由を分析してみると、そのひとつは、やはり来年平成29年夏頃からの健康保険証とマイナンバーカードの統一について心配されている方がいらっしゃるからでしょう。
 私は「どうってことないじゃないですか」と言うのですが、病院などに本名の記載されたマイナンバーカードを持参する事を気にされる方がいらっしゃるのです。

 あと、考えられるのは、今年平成28年秋からの帰化申請の難化について、すでにご存じの方がいらっしゃるのかも知れません。
 しかし、今秋の帰化申請の難化はまだ行政書士でも全く知らない方がほとんどなので、一般の方でそれに気が付いて、帰化申請相談の予約を急がれるというのは、ほぼ関係ないかな、とも思います。
 だって、当の法務局の職員さん自身が、地方などに行くとまだ難化する事に気が付かれていない状況でしょう(笑)。
 韓国で戸籍制度が無くなり家族関係登録簿制度がはじまる前の時も、申請支援センターでは、法務局より先に新しい制度に対してしっかりと研究し対応策を練っていたので、制度改正と同時に法務局との折衝時にイニシアチブを取ることができた思い出があります。

 いずれにしても、相談が増えることはありがたい事と感謝しております一方で、週明けの今の時期にすでに今週土曜の相談会がいっぱいになってしまい、今ご予約になられても早くても来週8月6日(土)の相談会にまわっていただかなくなりましたことを大変申し訳なく感じています。