ワールドカップと帰化申請

 (日付は変わっちゃいましたが)今日の午後は大阪法務局の相談室は満員でした。

 当センターが持参していた本日の帰化申請書類点検案件も結構難解でボリュームのある内容ではあったのですが、自分の事はそっちのけで周りの状況に聞き耳を立てていましたら、結構国籍もバラエティー豊かで、また、申請者が自身の身分関係について十分に調査せず(というか調査の仕方がよくわからなかったみたいです)法務局が代わりに「受付前調査」をしており、それが非常に時間が掛かっていて受付自体できるかどうかわからない事態になってしまって「まだまだ待ってくれ」と法務局から言われている案件などがあって、こっちの書類点検どころじゃない状況でした。

 それでも当たり前に当方の難解案件もOKが出て、既に本人家庭と決めている(笑)日程で受付ができることになりました。

 例年は、この6月の時期というのは、ささやかにジューンブライト特需はあるものの、3月4月の気が狂うような忙しさがゴールデンウィークを越えたあたりで一段落するわけで、それほど混むような時期ではありません。

 ただ、行政書士の専門家スケジュールでは、3月に受けた案件は3,4月中、4月に受けた案件は4,5月中に終わらせるわけですが、素人の方の申請では、3月くらいに思い立って法務局に相談に行った案件がようやく6月7月に初めての書類点検に行って、沢山の補正を言い渡されて、まずはひとつめのハードルに直面している頃ではあることでしょう。
 行政書士事務所に相談に行っておればとっくに帰化の受付なんて済んでいて、そろそろ受付後の面接の打ち合わせの時期になっているのですが、直接自分で、とか思っていると結局、受付どころかやっと書類点検の「はじまり、はじまり」というような遅々とした状況なのです。

 そして、今日の込み具合の、もうひとつの要因が、ワールドカップです。

 ワールドカップ、オリンピック、WBC。これらの開催期間中、前後は、確かに帰化申請の受任が増えます。

 やはり、日本に長期住む外国人の方が国籍に関する意識に目覚めるからでしょう。
 ただ、平素は韓国籍で特別永住者の人々の帰化申請特需になるのが常なのですが、なぜか今日の法務局でも、ASC申請支援センターのここのところの受任でも、とくに韓国籍特別永住者に限っての特需というわけでもないようです。

 この一か月の申請支援センターの傾向は、なぜか普段は韓国人に比べては圧倒的に受任数が少ない台湾(中華民国)籍の申請者が続いています。
 その理由は、まったく分析できていません!(笑)

 台湾の方の申請は、受付後許可までに時間も掛かるし、手間もかかるし、その家族の状況で、添付書類の内容がまったくと言っていいほど違ってきますし、なかなかしんどいです。

 いずれにしても、ワールドカップや、オリンピックの少し前ぐらいからは、ワールドカップ特需を作るための秘密の準備を進めていくのですが(特需なんてものは自分で作らないと、勝手に特需さんの方からお越しいただけません)、まあ今回はそれが当たって、ほっと一息です。