今日、土曜日はASC申請支援センターの帰化申請相談会の日でした。
有り難い事に今日は4つの枠全部が埋まって5時からの時間外の別枠を作って対応いたしました。
その最終枠が11時前にやっと終わって地下鉄と近鉄線内でふらつきながらブログの投稿を始めちゃった。5時枠が始まったん、6時前やもんなぁ。お客さんもふらつきながら帰途に疲れていることでしょう。
その時間外枠で受任させて頂いたのが、2013年に取り下げされた帰化申請のリカバリー申請でした。
リカバリー申請と言うのは、自分で帰化申請をされたり、他の行政書士の先生に依頼されて不許可になったり取り下げになった帰化申請の再申請の事です。
もちろん、下手なテッポも数打ちゃ当たると言うものでもなく、前回の帰化申請の悪しき部分を完全に全て払拭しないと、何べんやっても同じ結果、つまり不許可や取り下げとなるだけです。と言うより、帰化申請の不許可とか取り下げ以前に、受け付けてもらえません。
さらに、行政書士の私だけがナンボ頑張っても、帰化申請をするご本人が変わって貰わないと、いっこうに埒があきません。
一般の帰化申請なら僕が確実に聴取した内容を僕が責任を持って書類にまとめていく作業をすればいいだけの事なのですが、まずは前回の帰化申請書、それも往々にして間違いとかひどいときには嘘っぱちの書類で有る事も多い一度アウトになった言わば欠陥書類にアホみたいに隅々まで眼を通して、誠実な書類に直したのはいいがまたその相違点に関する申し開きも考えながら、「ダメだったものが許可になる」ための理論構築をしていくのは結構骨の折れる孤独な仕事です。
できれば、受けたくない(苦笑)。
でも、お越しになられる方が会ってみて案外良い方で誠心誠意懇願されると、話しているうちに何だかやってみよかという気になってしまうのが悪い癖かも知れません。
受けたら、官報告示のその日まで、また心労の日々が続くのですけれどもねえ。
ちょうど、数週間前にひとつ無事に帰化申請の受付が終わって、ほっとしたところですが、今日また受けてしまったのでした。
ただ、先日の申請は前回取り下げなくても良かった位の大したリカバリーでもありませんでしたが(それでもご本人が気を抜くと今回も不許可になる確率が確実に高まります)、今日受任の案件は前回取り下げなくても間違い無く不許可になっていた案件で難易度が全然違います。
おまけに前回の帰化申請を担当された行政書士の先生が、帰化の世界ではまだしも入管申請の世界では大阪でまあ名前も通った偉い先生なので、帰化の事がわかってないはずはありませんから、僕にはその上を行く「帰化申請力」が要求されているわけです。
過度な期待はやめてや、と言いたいところですが、一方で、負けん気がふつふつと頭をもたげてしまったのでした。
僕の真面目力で何とかしようと。
一応、「豊富な経験に裏打ちされた帰化申請の確かな技術」も有ることは有るのですが、つまるところ、僕が誇れるのは真面目力だけなのです。
だから手抜きしない。
前回の偉い先生の取り下げ書類をご本人と一緒にさらっと見ただけで、ああ、そんなもんだったのと、再申請の手掛かりを得ました。
心配しててもしゃーないので、前向きに行きましょー。