帰化申請の期間が長くなかなか許可されないのは、不許可の前触れ。その理由のひとつは悪人へのペナルティー

 帰化申請の許可がなかなか下りない、帰化申請の期間や面接が済んでからの期間が長い、というのは帰化不許可の前触れであることが少なくないことを、先日書きました。
 その理由に触れておきましょう。

 帰化が「不許可」となる申請の多くは、そのほとんどが、帰化申請書類の記載や面接の際の応答に「嘘」があるとか、書くべきことを書かず、話すべきことを話さないといった「隠し事」がある申請です。

 というのも、正直に申請をしていれば、不許可要件が存在する場合には、取り下げとなったり、受付自体がなされないからです。

 取り下げや、受付されないことは、申請者にとっては辛い事ではありますが、帰化の不許可という事態にならない分、ある意味幸せかも知れません。
 帰化の不許可となってしまうと、そのこと自体が素行条件上の「大事件」となりますので、再申請できるようになるまで、非常に長い年月がかかるからです。
 正直に申告して取り下げや受付されなかったというケースであれば、まだ救いがあります。帰化の障害となっている理由をとりのぞけば、比較的短い待機期間で再申請が可能であることが多いからです。

 ところが、インターネット上の誤った情報の中には、不許可時にも、不許可理由が消えてからすぐに申請が可能といった表記が目立ちます。それは、取り下げなどの場合のことです。帰化申請をちゃんと理解していれば、不許可案件ですぐに再申請できるとか、何度でも申請できるとか、現実的でない”妄想”をホームページに書くことなんてできないはずなのですが。
 あろうことか、帰化申請をインターネットの情報で勉強して、自分のホームページを作成しているサイトが多いので驚きます。そして、嘘のサイトが増殖していくのです。

 いずれにしても、現実の世界では、不許可となる案件は、本当にタチの悪い虚偽申請のケースが多いため、ペナルティーとして、不許可の通知があるまでわざと長い時間を掛けているようなふしがあります。

 悪い人間は不許可になったらなったで、すぐに忘れてしまいます。だから、不許可を遅らせ反省の時間を与えているのではないでしょうか。
 ただ、長い待ち時間の間に反省し思い悩むような性格の人であれば、もともと虚偽申請などしないのかもしれませんから、不許可となる人間はそれすら無いかも知れませんね。

 とにかく、不許可案件の再申請を受ける際に不許可となった方からの聴取でよく聞くのは、「長く待たされた末に不許可となりました」という言葉なのです。

 

参考リンク:
帰化許可・帰化不許可

帰化申請の条件要件

提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」