またもやお客さんからの帰化許可連絡を待っている事務所発見

 本日は京都地方法務局に帰化申請受付の本番で出張してきました。
 ASC申請支援センターへは京阪天満橋で下車するので、京都から京阪特急一本であっという間に合う来れるので、大阪の帰化申請者だけでなく京都の申請者の方も沢山依頼されます。
 大阪府以外では、神戸地方法務局管轄の方の帰化申請と京都地方法務局管轄の方の帰化申請は、ご依頼数が拮抗するお得意様です。

 京都は比較的先進的な考え方の職員さんがなぜか代々赴任されるというか、戸籍課自体がオープンな雰囲気なので、大阪と同じようにポイントポイントにさっと目を通してもらい、あっという間に本人と交代して受付となりました。

 性格があまり良くない僕は、本人が署名などしている間に、待合で他の申請の方の会話に聞き耳を立てていました。どういう状況なのか、よくわからないのですが、申請者本人に士業らしきお顔がふたり着いて来られている一行がありました。士業らしきふたりは、とくに同じ事務所でも無いようで、帰化申請の元請・下請関係(そのようなことは帰化申請では許されないので、紹介した方が心配で一緒に来たというのじゃないかなと思います)のような感じでした。

 うちより先にいらっしゃっていたのですが、当方の帰化受付が始まった後で、しばらくしてから点検が終わったみたいで、帰化申請の受付で本人のみが中に入っていかれました。うちと同じで、付添いは待たされる時間です。

 まあよくある話で、待ち時間に下請側が元請側に、少し帰化申請の解説をはじめられましたので、面白いので聞いていました。

 ところが、いきなり「帰化申請は、ほんとやりにくい申請なんですよねえ。」と切り出され、「申請後の連絡は帰化申請者本人に直接行きますから。」と話し出されました。
 
 そして、次のひとこと。

 「帰化の許可だって官報告示があるものの、法務局からの許可の連絡は帰化申請者本人に直接入るので、私達は帰化が許可になったこともわからないまま終わってしまうのです。」と。

 また、出たーーーーーー!というカンジです。

 ちょうど、帰化許可気付かないアカン行政書士事務所撲滅キャンペーン中であるだけに、かちんと来ました。

 それで専門家と言えるのかいな。

 本当にそんな姿勢で良いと思ってるの?

 そらちゃいまっせ。と割って入ったろかなという衝動を抑えておりましたら、ちょうどうちの申請者が先に帰化の受付を済ませて出てきましたので、普段は1階に降りてから今後の打ち合わせをするところ、法務局戸籍課待合室その場で、「帰化申請受付が済んだら放ったらかし事務所」さんが聞いたらバツが悪くなるような、帰化の受付後のさらに続く、申請支援センターのケアシステムの詳細を向こうに聞こえるように話し出してやりました。

 惜しむらくは、一番アカン事務所に聞かせたかった、帰化許可後に「行政書士から申請者に」帰化の連絡をして、その後の手続きのレクチャーをいたします、という部分にたどり着く前に、相手の申請者が受付を終わらせて出てきて、とくに何の説明もないまま相手は解散されてしまったので、意地悪は半分で終わってしまったことです。

 帰化申請の経験が少ない素人事務所なのか、ベテランなのにずうっとさぼって来た事務所なのか。
 他人事ながら、帰化申請者自身がかわいそうやなと感じます。

 ああ。私も性格の悪さを早く直さないと。