帰化申請必要書類収集に朗報。4月の大阪市日曜開庁4

 今日、大阪市東住吉区役所で嬉しかったことは、帰化申請の必要書類を請求に行った私以外にも、日曜開庁日のフロアに多くの市民の方がいらっしゃったことです。
帰化申請の必要書類を大阪市東住吉区役所へ請求に
 昔は、日曜開庁というと閑古鳥が鳴いていましたが、訪問者が増えたとしうことは、少しは市民に認知されはじめたのでしょう。
 午前中の時点においてレジで一万円札のお釣り用の千円札が不足しているので、とりあえず総務に行って両替してくる、と話をされていたのを小耳にはさんだぐらいです。

 大阪市の日曜開庁が始まったのは2006年10月22日(日曜日)からです。当初の日曜の開庁時間は午前9時から午後1時30分までとお昼過ぎまでの開庁でした。金曜日の午後7時までの開庁時間延長はそれに先立つ2005年6月24日(金曜日)からです。帰化申請の必要書類を請求する為に区役所を訪れた際に、その頃はそれほど目立たない張り紙で告知されていて知ったのでありました。

 当時はまだ、日曜開庁を実施している役所というのは、政令指定都市の中でも、横浜市と静岡市(だったかな?)くらいしかなくて、全国でもさきがけての実施でした。
 山ほどもある帰化申請の必要書類を集める身としては本当に嬉しくて、当初よりよく利用したのですが、初めのうちは、告知が十分でなかったのか、金曜の開庁延長でも日曜開庁時でも、利用される市民の方はまばらで、広いフロアに私しか居ないというような日もあったほどです。

 おまけに、当初の告知の書面には「試験施行いたしております。」などと書いてありましたものですから、そりゃもう、いつ試験施行が終わってしまうか、気が気じゃありませんでした。
 試験施行の結果、利用者がないのであれば、”費用対効果”という悪魔の呪文のもと、いちど打ち切られたら、二度と復活しないかもしれません。帰化申請の必要書類取得の時間不足にまた悩まされるわけです。

 この件に関しては「費用対効果」とは職員が口が裂けてもおっしゃるべき言葉じゃないですね。自分以外の新しい職員を夜間の為に雇うのではないのです。また、夜間手当や休日出勤手当はちゃんともらったら良いですが、一般の企業で同じことをする場合にコストが増やすようなことは許されません。無理矢理コストカットする必要に迫られないと無駄なんて省けるはずがありません!

 「試験施行」という言葉に過剰反応し、そんなことを考えながら、当時は、個人としての力に限界があるとはいえ、行政書士のメーリングリストや、過去から運営しているブログで、「せっかく開庁してくれているのですから、みんなで使いましょう!」と一生懸命に告知したものです。

 先述のとおり、本日帰化申請書類取得に訪れた際には多くの市民の方が東住吉区役所を訪れていたので少しは安心いたしましたが、毎日新聞の記事によると昨年の大阪市アンケートでは開庁を知っている人は30%、利用者経験者は5%という状況ですから、知っていて利用した人は17%ほど。ここ数年間に区役所を利用した人自体が100%というわけではないわけですから、17%という数字はなかなかのものだと思うのですが、やめたいと思う人にとっては「少ない」と言い出しかねない数字かもしれません。

 もっと申しますと、もし大阪市の夜間人口270万人に対し5%が利用したというのであれば、15万人の利用があったということですから、費用対効果なんて吹っ飛んでしまう数ですが、実際にはアンケートに回答した人の中での割合でしょうし、アンケートに回答するような人は興味を持っている方であり区役所を訪れる頻度もおのずと比較的に高い方々だと存じます。だから、実際に日曜開庁を利用した人も15万人というような安心できる数でないでしょうし、さらに認知度も市民の3割!ということでもなくアンケートを「書いた人」の3割。どのようなアンケートの取り方をしたのか、アンケートを答えた総数がどれほどあるのかが不明である以上、市民への告知が足りているのか、足りていないのかは、単にアンケートの3割という数字からは判断できません。

 いずれにしても、京都市などでも夜間開庁をしたものの利用者が伸びずすぐにやめたという例もあり、私も夜間延長を当てこんで西京区に夕方にすべりこんだつもりが普段の閉庁ぎりぎりで(この時は入れたのですが)シャッターを閉められてしまった苦い覚えがあります。
 そういえば、おととし頃から東大阪市でも土曜開庁というのをやりだしていた気がしますが、今はどうなっているのでしょう?
 大阪でも、あまり利用者が居ない状況が続くと、日曜開庁や金曜日の営業時間も廃止され、当分二度と復活しない状況となる可能性もありますので、市民は積極的に利用いたしましょう。

 ひとつの救いは、橋下市長から平成24年1月に各区長に開庁日や開庁時間をそれぞれ設定するよう指示したという記事です。これは、「第4日曜だけ」とか、そのような営業形態をしていること自体、市民への浸透が阻害されているのかもしれないことへの警鐘かも知れません。区長自身が普通の感覚で考えて、自ずと気付け、ということです。
 第4日曜だけ営業するファミリーレストランは絶対日曜の客が入らずつぶれるでしょう。金曜日だけ24時間営業するコンビニなんてありません。

 公募区長の中から「コンビニエンス区役所」を掲げる方がでて欲しいところですね。
 そのくらいになってはじめて、開庁時間や開庁日にも市民の目が向けられることでしょう。

 いずれにしても、橋下市長の発信力に期待します。

 

参考:帰化申請の必要書類(添付書類)

提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」