医師など医療関係者の帰化申請

 申請支援センターには、医師、看護師、薬剤師など医療関係者の方のご依頼の割合が大変多いです。
 社会の中のお医者さんの数の構成比に比べると、極端に割合が多いのです。

 ひとつの要因は、安定した収入がある方は価格で選ばず、良い事務所を選ぼうとすること。
 お金の無い方は自分で挑戦をしたり、「安さ」だけが売り物の開業して4,5年といった事務所に頼んだりして、結局、よけいにお金や時間を無駄にすることもあるのですが、生活の安定した方は落ちついて安全な道を進まれます。
 着実な考えを持ったしっかりした人は、「一生の申請」なのですから、相談に来られる前に、いつ開業したのか、どこに事務所があるのか、実績や経験があるのか、など、慎重に調べられておられて、私の履歴どころか、友人や人間関係までご存じで驚かされることがあります。
 「日本行政書士会連合会」のサイトで開業年月日を調べることなどは、今や行政書士を選ぶ際に常識となっているのでしょう。

 ふたつめの要因は、日本に定住する外国の方で賢明な家庭の方は、日本人社会の中でご自分の置かれたマイノリティーな立場を理解し、自分の子供に幼少の頃から一生食いはぐれないスキルを身につけさせようと努力されるため、親の期待に応えて育った子供の中には医師を目指す方が多いこと。
 つまり、行政書士に帰化申請を依頼できる層の外国人の方々の中では、一般の日本人の社会構成比よりも医師の割合が高いのではないかと感じます。

 みっつめの要因は、兄弟姉妹が全て医師であるご家族も多く、ご紹介をいただくことが多い弊事務所では、ありがたいことに、順番にごきょうだい皆さんの申請をさせていただく流れとなる例が少なくないことです。

 しかし、医師の方の帰化申請で、一見、素行条件や生計条件で何の問題もないように感じる案件でも、医療業務以外にはあまり無頓着すぎて申請書を作成する上での気苦労があることも、過去や現在の身分関係において問題が放置されていることも、日常茶飯事にあります。お医者さんの帰化申請だからといっても、勤務医には勤務医の注意点があり、開業医には開業医の注意点があって、法務局が審査や面接の際に必ず追求をしてくるポイントがあるので、たとえ医者の帰化申請といえど気を抜けないのが実際のところです。

 

提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」