帰化許可の連絡は行政書士から依頼者に行うのがプロ

 最近、帰化申請が許可になった時に依頼者からの連絡を待っているような行政書士が出てきました。

 帰化が許可になれば、相当の時間が経った後で法務局から帰化申請者本人に連絡が入ります。
 そして、その連絡が入ったら教えて下さいと、依頼者に頼んでいるのです。

 あかんやろ。

 そのような事務所は、ブログなどを持っていたら「許可」や「帰化の許可」などの言葉で、ブログ内検索をしてみればすぐにわかるでしょう。そして、値段だけがやたらと安い。

 帰化許可の連絡は、「申請者から行政書士に」ではなく、「行政書士から申請者に」というのが基本です。

 依頼者に「法務局から許可の連絡があれば教えてくださいね。」と頼んでいる行政書士は、はっきり申し上げて経験不足の事務所です。開業からまだ数年しか経過していないか、あるいは、帰化申請の業務経験が少ないかのどちらかです。

 帰化申請について系統立てて、誰からも教えてもらったことがないのでしょう。
 帰化後の手続きの大切さを、知らないのです。
 帰化届と、在留カード等の返納、以外、何をどんな順番で行っていったらよいのか、さっぱりわかっていないのではないかと思います。
 当方も、ホームページ上に帰化届と在留カードの返納以外のことも名義変更であるとかパスポートの事とか、少しは書いていますが、実際に本当に大事なことは「当事務所のノウハウ」ですので、公開はしていません。
 むやみでたらめに、インターネットだけで勉強してきた人は、ちゃんとした手続きができなくて当然です。
 
 帰化の許可を待っているようなことでは帰化後の手続きに入る「前に」必要なチェックや手続きができません。
 プロであれば、帰化者の身分証明書をもらう前から、許可になった依頼者と打ち合わせていくべきことはたくさんあります。
 さらには、結婚や出産を控えていたりその他の急ぐ事情を持っている申請者の場合には、一刻を争う手続きが必要となるケースばかりですので、のんきに、依頼者からの連絡待ちをしているような方は、早くやり方を改めるべきです。世の中のためにならない。

 経験不足の方に依頼された場合には、帰化後の日本の戸籍を見たら、昭和40年頃以前に生まれているのに父母の名前が外国名のままになっているのではないかと思います。