帰化申請を相談に来られる人は結構正直ですね

 長い間、帰化申請の土曜相談会を続けて来ましたので、申請支援センターが受けた帰化相談の数は大したものだと存じます。
 ちゃんと「面談で、相談票も記載されて」相談された数だけでも数千件に登ります。
 たまにと言うかよく「数千件の実績!」などとホームページで書いていても、冷やかし電話とか含めた数であったり、酷いものになると前年に開業していて「どう考えてもこれは詐欺やで」という場合もありますが、申請支援センターはちゃんとした”面談実数”です(笑)。

 ところで、その全ての帰化申請相談において、僕は初対面から給料の金額を厚かましく聞きます。

 帰化申請をするには生計条件というものがあって、収入がどうだとか、借金がどうだとか、細かい生活の数字を把握することが不可欠だからです。

 といっても、初対面で聞かれて答えづらい事だと思います。
 初めての時点では、誤魔化されたり嘘をつかれたりしても、責めてあげるのも酷なことかもしれません(申請時点で嘘があると法務局は「絶対に」許してくれませんが)。

 ところが、これまでの面談で給与額について嘘をつかれた事は一度もありません。
 冒頭の「面談実数」数千件で1件も無いのです。

 これは帰化相談に来られる相談者の正直さを褒めてあげるべきか、僕の顔が怖くて嘘がつきづらいのか、微妙な判断を要するところですが、前者だと思ってあげたいですね。

 ただ、納税義務や身分関係については、結構嘘があったり本人自自身の認識が間違っていたりして、帰化申請できなくなったり、タイホされたりすることがたまにあって、スリル満点の申請です、帰化申請は。