帰化申請を行う際に「家族は全員一緒に申請しないといけないですか?」という相談は非常に多いです。
申請支援センターの土曜帰化相談会でも頻繁に質問されますし、電話でいきなり聞いてこられる方もいます。
そして、インターネット上の情報においては、帰化申請を市内家族が居ることに論理的にやむを得ない理由があれば良いとか、いや、一緒にしないとほとんど許可になる見込みがないとか、特に問題なく申請できますとか、在留資格によって違うとか、様々に別れています。
現実に帰化申請を自分で行おうとチャレンジした人のブログで、家族が一緒に帰化申請しなかったので、受け付けてもらえなかったとか、不許可になったという日記を見かけた事もあります。
なぜ、これだけ安定しないかというと、帰化申請はそれぞれの状況によって、結論が変わるからです。
そのため帰化申請が不許可になった方は、絶対に家族全員で帰化申請をしなければいけないと学習するでしょうし、たまたま不許可にならなかった例を続けて経験してしまった行政書士なら特に家族全員で申請しなくても、何の問題もないんちゃうかと信じこんでしまう事もあるでしょう。
でも、それらはどちらも、少なすぎる母集団数の中での統計情報に過ぎないのです。
申請支援センターでは、土曜の相談会に参加された方については、そのままで帰化できるかどうかをその場で判断し、できなかったとすれば、最短で帰化申請が可能になるようになるには、今後の生活で何に注意してがんばれば良いかが明白になります。
そして、相談会に来た人の環境を聞いて、特に問題ない場合であれば、「家族の中であなただけが申請する事も、全然かまいませんよ。」と胸を張って答えて差し上げられる事でしょう。
ただ、電話でいくら相談されても、その人を取り巻く環境がわからないので、家族全員で申請しなければいけない案件かどうかは答えてあげられません。