今日はフィリピンの方の本当に嬉しい帰化許可が出ました

 帰化申請の依頼者に対して全くえこひいきはありませんので、ASC申請支援センターを通じて帰化申請をされた全ての帰化申請者の方の許可は嬉しいものです。

 しかし、私も人間ですので感情の起伏もあり、申請する際に帰化依頼者ご本人と共に苦労が多かった帰化申請ほど、許可を心待ちにしていますし、とくに許可を嬉しく感じます。

 申請支援センターでは毎日帰化許可調査係が当日の許可者を調べてくれるのですが、今朝、係からフィリピンの帰化許可者の名前を聞いて、思わず「ポンッ」と膝頭を叩いて、小さくガッツポーズをしてしまいました。

 このフィリピンの方は、素行条件も生計条件もほとんど問題の無い暮らしを送っておられる真面目な方だったのですが、本国の身分関係書類がなかなか揃わず、また、過去の身分上の経緯に非常に煩雑な流れがあり、受任をしてから申請が受け付けられるまで1年以上掛かった案件でした。

 このような長期案件においては、私の一番重要な仕事が「本人が途中でめげて諦めないよう励まし続ける事」と「長期にわたり依頼者の状況を覚えておく事」だけなのですが、このふたつが一般の帰化案件5,6件分くらいの労力というかパワーが必要となり大変疲れます。
 さらに、日本海の申請だったので受付や本人とのやり取りも大変でした。

 だからこそ、帰化申請が受け付けられた際や、今日のように許可になった際には、感激もひとしおなのです。

 ただ、今日は許可のお電話をしてあげる時間がまだ作れず、お昼になろうとしているのに、大阪市税事務所で別件の請求中の待ち時間にこの記事をかいています。ブログは書けても本人への連絡はプライバシーに関連するアドバイスもしなければならないので、なかなか出先では電話しづらいのです。

 でも、許可になった今日、「行政書士の方から」許可の連絡をいたしますよ!
 
 帰化の依頼者から、後で報告を受ける素人事務所とは違います。
 だって、これから帰化後の手続きをさっさと済まさなければならないからです。悠長に許可の連絡をまっている時間はありません。