ある市の税務課が違法な申告を強要し帰化申請が遅延

 帰化申請では本人に非がないのに税務関係において正しい申告状況になっていなくて申請が煩雑になることが良くあります。

 1年の間に2ヶ所の勤務先が有ったのに確定申告をしていない、なんていう案件は思いっきり本人が悪いので、同情の余地はありません。
 帰化申請において「無知」は罪です。

 しかし、年間を通じて1ヶ所だった勤務先が市税事務所に源泉徴収票を送付してくれていなかった事を本人が気付いて、所得税非課税の源泉徴収票を市役所に提出し正しい申告をしたい、というのは特に国民から非難される行為ではないと存じます。

 ところが、今日うちの依頼者が同様の件で市役所を訪れたところ、申告を拒否されたという事件がありました。
 税務署経由でないと住民税の申告を受けないというのです。

 年間に1ヶ所しか働かず非課税の住民ですよ。
 正確な住民税の申告を望む市民の権利を踏みにじっているのです、その市は。

 さらにあろうことか、その源泉徴収票の原本を目で見て確認しているにも関わらず、「0円での申告書を提出すれば、0円での非課税の証明書を発行してあげる」とそそのかし、0円の虚偽申告をさせたのです。

 ありえん行為です。

 帰化申請での書類は「揃っていればそれでいい」というものでは決してなく、その内容が違法だと不許可のための書類に早変わりします。

 もし本人が今日手に入れて来た課税・納税証明書をそのまま提出していたら煩わしい結果となっていた事は目に見えています。自分でチャレンジしていた人だったら、どうなっていたことでしょうか!

 もちろん、私が吼えて一見落着しました。