大阪府行政書士会国際業務研究会「台湾戸籍研修」を開催しました

 中華民国国籍の方の帰化申請に必要な台湾戸籍の研修の話です。

 昨日、平成28年7月12日(火)、大阪府行政書士会館3階大会議室にて「台湾戸籍研修」を行いました。

 主催する国際業務研究会の研究会の世話人なので、大阪府行政書士会国際業務研究会「台湾戸籍研修」を開催しました、などと、なんかいかにも自分が開催したような一人称な表題を書いちゃいましたが、実際のところ、講師の林誠一先生の講義を受講しました、というのが正しいところです。私がしたのは、照明係よろしく、林先生がホワイトボードに書きだしたら、部屋の電気を明るくしたり暗くしたりしたくらいです(笑)。

 まあ、それより久々に良い講義を聞きました。

 冒頭に書いた通り台湾戸籍は、台湾の方が帰化申請をされる際には必須のアイテムですので、平素より取得のお手伝いをしていますから、韓国戸籍同様に様々な改製原戸籍を含め、だいたいは理解しているつもりでした。
 申請支援センターでは台湾戸籍の翻訳もしていますから、光復前の戸籍も電算後の各種改正も良く存じ上げているからです。

 とくに実務的な分野での新しい事はありませんでしたが、戦後の在日台湾人の方の扱いについての法的扱いの変遷について、非常に丁寧な歴史講義をしてくださったので、もっともっと根柢の勉強をさせていただきました。

 林誠一先生は、十数年前に私が行政書士になった時には既に入管業務等の第一人者でいらっしゃった方で、豊富な法律知識を使いこなして入管と戦う勇ましい先生です。
 法務局にへいこらしながら帰化申請を進めていく僕とは明らかにカラーは違いますが(笑)、今日の講義は本当に共感のできる良い講義でした。

 とくに、戦後間もない時期の法律の変遷を読み解き、日本国籍喪失の無効を指摘し、依頼者の日本国籍の回復を勝ち取られた話などは圧巻でした。
 ほんとうに勉強になりました。

 講習の後は、懇親会の2次会3次回でたらふくビールを飲み過ぎ、久々に二日酔い気味です。