帰化申請の許可は日本人としてのお誕生日とも言えますね

 先日、申請支援センターからの帰化申請者の方に大変奇遇な事がありました。

 申請支援センターでは可能な限り帰化が許可になった当日に、ご本人に連絡をして帰化後の手続きについてご説明を申し上げます。

 いつものように帰化申請の依頼者の方に、「許可おめでとうございます!」のお電話をいたしましたところ、喜びのお声と同時に、それとはまた違う驚いたような困ったような複雑な感情が声に含まれていました。

 「実は・・・」と切り出されたので、てっきりこのようなお声の時によくある「明日から海外出張なのですが、どうしたらよいでしょうか・・・。」など、せっかく許可になったのにトラブル発生パターンかなぁと一瞬ヒヤリとしましたが、そうではありませんでした。

 「実は」に続いて出てきた言葉が、「奇遇なことに今日は、私の誕生日なんです。」という台詞でした。

 ご本人は、誕生日なんです、とちゃらちゃらした事を言おうかどうか、気恥ずかしく躊躇ってらっしゃったのですね。それが困惑した感情になっていたようです。

 まあ、本人の誕生日は私も申請書を作る際に存じ上げていますし、何よりも許可時に公示されていますので、気付かなかった僕がちょっとボンクラっちゃぁーボンクラなのですが、思いがけないことですので少し面喰いました。

 帰化が許可になられたご本人さんとは、「この世に生まれた誕生日であり、また、日本人として生まれ変わった誕生日でもあるのかもしれませんねぇ。」と、お互いに感慨にふけっておりました。

 もしかしたら、法務大臣も少し粋ないたずらをされたのかもしれませんね。(笑)

 いずれにしても、気を取り直して、帰化後の手続きと、今年はちょうど今、マイナンバーカードの通知カードが送付されてくる時期ですので、他の帰化申請者の方と同じように帰化者のマイナンバー手続きについての説明に入ったのでした。