あまり褒められた内容ではありませんが、標題の内容の話です。
ある遠方の法務局のご依頼をお受けしているのですが、帰化申請に添付する住民税の課税納税証明書の年度についての取り扱いが法務局によって違う場合が今でもあるので、念のため、書類請求前に管轄法務局に確認をいたしました。
納税証明書等の年度については大阪での帰化申請の扱いと同じであることが確認できたので先ずはひと安心して、念のため、予約状況を確認したところ、「オイオイ」という成り行きになりました。
その法務局での予約状況は現在約2ヶ月待ちです。
まあ、この法務局は、帰化申請の数がおそらくは大変少ない法務局と考えられるので「混んでいる」ということはありえず、戸籍課が他の業務とともに行っているのでまあ仕方ないなあというところです。
それでも法務局は「混んでいまして」と言いましたが、この閉鎖的な嘘をつく習慣はやめるべきだと存じます。前日も別の地方の法務局で「混んでいるので」と言われてので、自分の心に正直に「ここの法務局で混むことはないでっしゃろ」と申し上げたら「いえいえ。沢山の申請があって混んでいるのです。」と毅然と返され、最終的に受付されたら、結局やっぱし「4番!」とずっこけたばかりでした。
帰化申請者になめられてはいけない、という日本の国民主権の防人である事情はわかりますが、やはり嘘はいけません、嘘は。日本の沽券にかかわります。
正々堂々とありのままに開示した上で、厳格に帰化申請の審査をしていけばよいだけのことです。申請者側にも「ありのまま」を求めているのですから、我々日本もありのままにあるべきです。
まあ、話は脱線気味ですが、いずれにしても今回の法務局は約2ヶ月待ちだったのです。
電話を掛けた時点ではまだ申請者から委任状をもらっただけで何も揃え始めておらず、当方からの申請者のご紹介案件だったので、韓国戸籍(家族関係登録簿証明書)さえ取得していないありさまでしたから、そこから2,3週間程度で書類を完成させたとしても、その時点で予約を取れば、今から数えるならば3ヶ月先の帰化申請受付ということになります。
運転記録証明書の手配もしちゃってるし、本人にお願いしている給与明細の月次も現時点の直前月です。はて困った。
これが一見さんのお客さんの帰化申請であれば帰化申請書類を集めていく中でどんな「びっくり箱」が飛び出してくるかはわからないのでリスクは避けるべきですが、今回は紹介案件であり既に申請された真面目な兄弟の方が素行については請け負ってくれていましたので、もう一度この方の個別書類概要を頭の中で反芻して「これは行ける!」と判断し、翌日電話を掛けて、受付の予約を取っちゃいました。
何ひとつ、揃っていない状況で、帰化受付の予約を取る。
もちろん、事前相談も書類点検も飛び越えての一発勝負の受付です。
まあ、これは当方ならではの結構高度な技だと思います。
(考えようによっては無謀なだけで高度とも何とも言えないものなのですが、様々な高度な判断を経た上で決めたことが高度と言っておきましょう。)
ただ、その限りは責任を取らないといけませんので、これからの段取りをバッチシ決めていかなければならないプレッシャーが心地良いですね。
追記:びっくり箱は無いと思っていましたが、予想に反し、幾つかありました。
まいった!
でも、早めに対処できたので、良かったです。