日本に上陸してから20年前後経過している中国人の方の中には、本国でIDを失効していたり戸口簿から抹消されている状態となっていて、帰化申請に必要な中華人民共和国の公証書が何ひとつ発行されないという事で頭を悩ませている方が多い事と存じます。
IDが失効してようが戸口から抹消されていようがお構いなしに、帰化申請では法務局は先ずは全ての書類を要求します。
「私は中国のIDが切れているので取ることができないはずです」などと説明しても全く意に介してくれるものではありません。
一方で、中国のIDを復活させようとすると少なくとも2つの問題が生じます。
IDを得るためには中国国内を本拠地として常駐していないといけないのですが「たった3ヶ月」住み続ければ復活できるためIDが復活するや否や日本にとんぼ返りすることはいわば中国政府を騙くらかす結果となることがひとつめの問題。こういう事を笑い飛ばせる人は日本人にもなって欲しくないと日本人は考えます。
もうひとつはもっと実務的な問題ですが、その「たった3ヶ月」により日本政府はその方の居住が切れていると判断するため一般の外国人で帰って来た日から5年間は帰化申請ができなくなってしまいます。
帰化申請の書類を手に入れるためにIDを復活させようとすると、その手続きが原因で帰化申請できなくなってしまうというジレンマが生まれます。
今日の相談者の方の中にもIDが切れてしまっておられ、大変心配されている方がいました。
こういう時こそ、申請支援センターが長年帰化申請専門に携わって来たノウハウが役立ちますね!