帰化申請とは関係ないですがGoogleの知的財産戦略

 先程、「ドナルドキーンさんの帰化後の氏名」という記事がすぐにグーグルにキャッシュされたという記事を書きました。
 その際に、「Google®(←環境依存文字の著作権表示文字を使っていますので文字化けの可能性があります)」とか「グーグル®」とか書かないといけないかな、とふと思い、「あれ?ところで、Google®ってどう考えても登録商標だよね。」と思い立って調べてみました。
 10年前、帰化申請に特化する前には、私は知的財産の分野に力を入れたいと考えており、現在でもその名残もあって、大阪府行政書士会知的財産部会の幽霊世話人(^_^)>゛なのです。

 しかし、Google®のトップページにも、検索ページにも、®の表記自体は見られませんでしたので、もう少し調べてみると、日本でも第4478963号などと、ちゃんと商標登録されています。
 また、Google®自体にも「Googleブランドの第三者使用に関するガイドライン」で、適切な使用に関する規則の中で、®の使用を義務付けています。

 しかしながら、知的財産権に敏感な企業であるにも関わらず、Google®のホームページ自体に登録商標表示がなされていない理由を私なりに考察しました。ふたつあると思います。

 ひとつは、あまりに登録商標表示を強調しすぎると、一般の人々が気軽に言葉としての「Google」とか「グーグル」を使いづらくなるので、Google®のブランド戦略上、許容していると考え得ること。

 もうひとつは、商標登録は国ごとに行いますから商標登録を行っていない国においては®表示をすることが違法となりますので、世界的企業として各国で表示されるGoogleという言葉の表示において、国ごとに®を付けたり外したりしてしてはおられないので、®無しにブランドを統一していると考えられること。

 いずれにしても、非常に高く深いレベルの会議の上で慎重に定められていることと存じます。

 

提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」