大阪法務局国籍課の開庁時間は、午前8時30分から午後5時15分までです。先日、大阪法務局の閉庁ソングを書いたついでに少し時間のことも触れておきましょう。
このうち、帰化申請の相談や書類点検にあてられている時間は午前8時30分から午後4時までです。帰化申請の受付時にも事前に書類点検をいたしますから、帰化申請の受付時間も上記ということになります。
しかし、素人である一般の申請者の方はまだしも、行政書士としては特に帰化申請の専門家などと自称している以上は、常識として知っておかなければならない暗黙のルールがいくつかあります。
ひとつは、この時間内に相談や書類点検を「終える」べきであるということ。
つまり、午後4時ぎりぎりに入室するようなデリカシーのない事は、専門家さんはしてはいけません。午後3時くらいまでに相談を始め、4時には終わらせる配慮が必要です。
次に、午前8時30分から午前9時までの間と、午前11時30分から午後1時までの間は、相談員さんがフル体制ではありませんので、行政書士はできるだけ避けるべきです。
最近始められたばかりの行政書士の方は、過去の流れをご存じありませんので、「一般の方が相談できる時間に、代理人である行政書士が訪問して何が悪い!」などという理屈から自分の業務上の都合で簡単に上記時間に訪問されているようです。
ただ、もともと法務局が上記の時間帯に業務を行うようになっているのは、お勤め人などで自分自身の都合で平日に時間が取りにくい人でもせめて法務局として応対できるように、ということから、早朝やお昼休み時間も交代勤務をしてくれているのです。
帰化申請数が今の1.5倍くらいあった頃には、昼間に順番待ちができると、係長が出てきて、行政書士の顔を見かけると、「センセ、もう少し気を使ってよ!行政書士ならわかってるはずでしょ!」と罵倒されたものです。
今は、相談員さんも職員の方も、みなさん紳士淑女ばかりで「気にしてませんし、朝などは、むしろすいていますから、どうぞどうぞ(^o^)」と優しくおっしゃってくれるようになりましたが、やはり、長く帰化申請をやっている同僚達は、今でも律義に訪問する時間を調節しています。
「行けば、いつでも会ってもらえる」という大阪法務局の天国のような業務体制は、多くの相談員さんが揃っており、常に対応ができる状況がキープできているからこそであり、全国的には少数派であることを、我々大阪の行政書士はよろこばなければなりません。
現実に、もともと予約が要らなかった法務局や地方法務局とその支局で、結局業務がまわらず、最近になって予約が必要と業務体制を変更した局も、全国的にもたくさん出てきています。
少なくとも、プロである私たち行政書士は、申請書を書く以外にも、様々な配慮が必要です。
開業したばかりの行政書士さんも、そういった勉強もなさって、法務局との良い関係を築いて行って下さい。
と。
エラソーなことを書き散らしておいて、このところ、どうしても午後3時半頃に滑り込むことが多くなってしまっているたわけものがワタクシでした。
一応、ボリュームも検討した上で滑り込んでおりますので、何卒お許し下さい。
提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」