平成25年7月1日からの改正韓国民法施行に気を取られていて、気づいていませんでした。
帰化の専門家を標榜する申請支援センターにとっては、事前情報として発信できなかったことは少し恥ずかしいですね。
5日遅れの情報配信です。
というのも今日7月5日、7月に入って初めて駐大阪韓国総領事館に行ってまいりました。
鹿児島県のある市町村を通じてのご依頼で、50年前に帰化された方の韓国除籍の調査が目的でした。
今回の目的の調査自体も齟齬案件で、なかなか難易度が高く一旦は窓口で断られましたが、人道的な部分も含む非常に込み入った事情もあり、最後の最後は領事承認によりなんとか発給が可能となり、胸を撫で下ろしたのですが、領事館印紙の券売機で初めて値上げを知ったのです。
値上げ後の領事館手数料は、下記クオートに記載しておきます。
値上げは、円安ウォン高、なのですが、ここちょうど1年という短い期間の中での、度重なる値上げに結構驚きました。日本に対しての、経済的な制裁として使用していると勘ぐりたくなるほど頻繁です。
というのも、例えば、韓国人の方の帰化申請や相続で必ず提出する家族関係記録事項証明書の発給手数料では、もともと200円だったのが、韓国国内での料金の何倍にもあたっていたため、格差を少しは是正するために、昨年、いったん160円に下がり喜んだのもつかの間、すぐに200円にもどったかと思うと、逆に220円に値上がりし、それで落ち着くのかと思ったら、今回の値上げでいきなり250円になりました。
160円だった時には、基本9セット(帰化申請でひとりのみの申請において、さらに最低限の数)が1,540円だったものが、同じセットで、2,250円になったわけです。
つまり、夫婦と子供ひとりだけの核家族3名分でも、核家族基本23セットが3,680円から5,750円に値上がりしたのですから、帰化申請を考える韓国人の方にとっては大打撃でしょう。
ただ、申請支援センターに帰化申請を依頼された方は領事館手数料は料金内に入っていますから、何の影響もなく、大打撃を受けたのは当センターなんですけれどもねえ。
さらに言うと、行政書士の常識として、「基本セットのみを取得する行政書士はもぐり」であり、実際には、「きちんとした行政書士事務所」は、全帰化申請において相続と同様に遡及取得していますから、もっともっと大打撃なのです。家族での申請では人数の少ない家族でも、もともと5~6,000円は掛けていましたから、1万円近くなることでしょう。
今後はコスト管理が、なかなか大変ですね。
これだけ値上がりした中では、韓国国内に住む韓国人の方と、日本に住む韓国人の方の料金の間で、不公平となってきているかもしれません。
韓国領事館手数料変更後の金額(平成25年7月1日から)
種類 手数料 旅券 電子式 有効期限 10年(18才以上の希望者) ¥5,300 有効期限 5年(△18才以上の希望者, △8~18才) ¥4,500 有効期限 5年(7才以下) ¥3,300 記載変更(兵役未畢) ¥1,500 付着式 単数 ¥1,500 旅行証明書 ¥700 その他 査証追加 ¥500 記載変更(5年) ¥2,300 記載変更(残存期間) ¥2,500 旅券事実証明 ¥100 査証 査証A ¥8,000 査証B ¥6,000 査証C ¥5,000 査証D ¥4,500 査証E ¥3,000 査証1 ¥7,000 査証2 ¥9,000 査証3 ¥10,000 査証4 ¥12,000 査証5 ¥13,000 査証6 ¥15,000 領事確認 私書認証 ¥400 一般委任状 認証 ¥200 印鑑委任状 確認 ¥400 臨時船舶国籍証書 ¥50 臨時船舶国籍証書領域書 ¥100 家族関係 家族関係登録証明書(除籍謄本含む) ¥250 除籍抄本 ¥200 受理証明書など ¥20 国民登録 在外国民登録簿謄本 ¥50 国籍 国籍離脱申告 ¥1,000 国籍回復申告 ¥5,000
※追記:
平成25年2月1日からの手数料値上げについては、下記をご参考ください。(↑220円)
平成25年7月1日からの手数料値上げについては、下記をご参考ください。(↑250円)
平成26年1月3日からの手数料値上げについては、下記をご参考ください。(↑280円)
>> 平成26年1月3日からの手数料値上げ
参考リンク:韓国人の帰化申請
提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」