帰化申請の受付(の瞬間)の際には、行政書士は同席させてもらえないことの方が多いです。
帰化申請というのは個人の権利義務関係に深い影響を及ぼす申請であり、かつ、帰化申請者本人だけのことにとどまらず、日本の「国民主権」に関係する大事な申請ですので、代理申請が許されない中、受付の時点で行政書士が同席すると色々と「助け舟」を出してしまうので受付の際の職員の判断を左右する可能性があるからです。
しかしながら、帰化申請書類の書類点検(受付ができるレベルに揃っているのかどうかのチェック)については、大抵の法務局において、行政書士の同席を許してくれますし、同席というよりも、行政書士のみが入室して点検を受け、受付の署名時に申請者本人と交代して、行政書士が追い出されるという取り扱いの法務局や支局が多いです。
きちんとした行政書士であれば、申請の時点ではすでに「本人よりも」本人のことを正確に把握しているので、書類点検は職員と行政書士のプロ同士で打ち合わせた方が時間の節約となるからです。
法務局職員の聞きたいポイントも、行政書士の主張したいポイントもお互いはっきりわかっているので、書類に関する質問などにも擦れ違いになることがないので早いわけです。
ところが、一般の申請者の方やあまり慣れていない行政書士ですと、法務局の質問の意図がわかっていないために、ちぐはぐな答えになってしまったり、言い訳めいたおかしなことを言いだしたりして、帰化条件を満たしているのにもかかわらず、話がややこしくなってしまうのはよくあることです。
参考リンク:
帰化申請受付
提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」