行政書士が帰化申請の受付で同席できる法務局

 さきほど、帰化申請書類の書類点検は行政書士が同席できるが、番号が発行され署名をする帰化受付の瞬間には同席できない法務局が多いことを書きました。

 しかし、地方の法務局や支局の中には、大らかで帰化受け中、終始行政書士が同席を許される法務局も存在します。

 法務大臣が、行政書士の同席をさせないことを推奨しているのか、とくに統一した規制はしていないのかは、はっきりわかりませんので、仲の良い法務局の職員さんや相談員さんに迷惑が掛かってはいけませんので、どこの法務局が同席OKだということはかけませんが、結構な数にのぼります。

 わたしたち行政書士側も努力してきましたので、10年前に比べると、だいぶ法務局の対応も大らかになってきた感があります。

 初めて訪れる法務局や支局であっても、予約の電話を掛けた時から、本人でなくても、普通に話を聞いてくれるようになってきましたので、最近は本当に気が楽です。

 かつては、地方の法務局なんかですと「本人ではなく行政書士です」と言っただけで、「本人以外と話ができるか確認しますので、しばらくお待ちください」と待たされて法務省や、管轄の上級庁に照会の電話を入れられることも、しばしばありました。
 最近始められた行政書士の方は、そういった苦労がなくて幸せなことです。

 ただ、大阪の本局などは私が帰化申請業務をやりだした頃には既に、普通に行政書士と話をしてくれる土壌がありました。これは大阪においては、先人が、私よりさらに長年にわたり苦労して、帰化申請を行政書士業務として確立してくださっていたおかげです。
 幸せなことだと、手を合わせています。

 ですから、法務局の相談員さんから、「最近の新しい人は、まったく聴取ができていないから、行政書士さんが着いてきてもらっても意味がない。ちゃんと会で指導してください!」などと叱られると、大先輩からずっとコツコツと積み重ねてきた土壌が無に帰すようで、本当に憤ります。

 例年の帰化申請実務研修会でも、とにかく冒頭に「聴取、聴取」と口酸っぱく、申し上げているのですが、なかなか皆さんに気持ちが伝わっていないのでしょうか。

 
参考リンク:
帰化申請受付

提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」