帰化申請業務を扱うにはセキュリティが欠かせないけれど

 確か以前にも書いた覚えがありますが、帰化申請業務を行う行政書士事務所にはセキュリティシステムが不可欠です。
 依頼者の人生の全ての情報を扱う仕事だからです。いわばプライバシーの塊ともいえる書類を保管しているわけですから、自宅の応接間を改造して帰化業務を行う様なことでは、高いレベルのセキュリティは満たせません。

 僕も駆け出しの頃は自宅開業でしたので、鍵の掛かる書庫にお客様のファイルを保管していましたが、それでも自分自身非常に不安でした。
 月に1件とか2件とかいった帰化申請の受任数でぼちぼちやっている分には、まあ自宅でも細心の注意を払えばなんとかなっていたのですが、多くの案件を常時抱えるようになって来ると、その鍵の掛かるロッカーや鍵の掛かる事務机の置かれた部屋全体を保護する必要に駆られました。

 インターネット営業だけではとても安定した事務所運営はできないと気付き、ちゃんとした事務所を探す際に、絶対に欠かせない条件のひとつとして挙げたのが「セキュリティシステムのあるビル」ということでした。

 現在のフェアステージ大手前ビルはALSOKが守ってくれています。

 今朝は9時から帰化申請依頼者の方と打ち合わせの約束をしていたので30分前の8時半に事務所に出勤したのですが、ご本人は気の早い方で僕より先に到着されてビルの下で待たれていました。

 うちのビルはその階のテナントが全てセキュリティを掛けると、エレベーターはその階自体に止まることすらしなくなるので、帰化依頼者は上に上がれなかったのです。

 さらに僕がセキュリティ解除の手続きをする間お待たせして、ようやくご一緒にエレベーターで上がりました。

 安心の代償には、ちょっとした面倒臭さが有りますね。