帰化申請の料金・報酬額が事務所ごとに違うのは何故か?
その一番明確な答えは「やっていることが全然違う」からです。
これは、役所に支払う費用込みであるとか、韓国戸籍の取り寄せや翻訳の費用が込みであるとか、年齢によって値段が上がるとか、安いように見えていて家族を追加すると追加料金が高く設定されているとか、税込みであるとか、そういった事務所ごとに料金として設定している範囲の違いという話ではありません。
帰化申請自体に関するクオリティー、質の問題です。
行政書士事務所ごとに、帰化申請においてこなしている業務は全く違います。
素人の方が法務局から言われて順番にやっていく事と全く変わらないことしかできていない事務所と、豊富なノウハウを持っている事務所があります。
例えば、発明に関して特許事務所が特許調査を充分に行わずに特許出願を進めても拒絶を受けたり他人の権利の侵害がわかって断念せざるを得ないこともあるでしょう。特許明細書の書き方が下手だとせっかく特許を取れたのはいいが自分が望んでいた権利の内容が実現できなかったりいたします。
私も弁理士に安く頼んで、結局特許について素人の私が思い付く以上のノウハウが全くなかった事が進めていくうちにわかってお金をどぶに捨てた思いをしたことがあります。
比較的レスポンスも良く、そこそこ一生懸命に付き合ってくれたのはわかるのですが、私が期待していたのは出願や特許庁との折衝におけるノウハウであり豊富な経験でした。
それが、無いとわかった時点で、落胆したものです。
確かにやってる事に「非」はない。
自分でもやるべきことはやっているつもりと信じている。
しかし、経験も知識もない中で「やるべきことがこれだけだと」信じ込んでいる範囲のことしかできないのであれば、いくら安くても、いや、一銭だって払いたくない。
帰化申請においても、戸籍調査や実情聴取が不十分であったり、法務局との折衝の仕方や申請書の内容の書き方が下手だと、不許可・取り下げの確率が上がることはもとより、せっかく帰化が許可になっても、将来的に問題の残る戸籍が出来上がる結果となるのです。
アタクシも自分が依頼者だったら期待する部分に、欠落はないかを日々考えながら、帰化申請に取り組んでおります。