大阪法務局で帰化許可の連絡が早くなっている件

 帰化申請が許可になると、しばらくして法務局から帰化者の身分証明書交付会の参加の呼び出しの電話が掛かってきます。
 といっても、帰化者の身分証明書交付「会」となるのは、大阪など帰化申請者数が多い法務局だけなので、外国人が少なく帰化申請数もあまり無い地域の法務局や地方法務局、支局では個別対応です。そこそこ数のある東大阪さえ基本的に個別対応です。

 で。帰化許可の連絡の話です。

 色んな法務局で帰化申請を沢山行って来た経験から申し上げると、平素はどちらかと言えば、帰化業務については暇な法務局ほど早く連絡がある傾向にありました。
 まだ帰化者の身分証明書を渡す準備が整っていない間から「とりあえず許可になりました。おめでとうございます。詳しい事はまた後日・・・。」という電話を掛ける余裕があるわけです。

 ところが年間の帰化申請数が4桁となる大阪法務局等でそれをやると大変なことになるからです。年間1,000件のおめでとう電話が2,000件、1,500件の法務局なら3,000件となるのです。10分話せば3万分。1ヶ所の法務局だけで日本国民の税金から500時間の人件費を無駄遣いできないのです。

 だから、大阪法務局ではちゃんと帰化者の身分証明書を交付する準備も整ってからひとりひとりに電話を掛けて来てくれる扱いでした。そもそも交付会そのものが業務の簡素化であり許可者と1,000回会わないといけないところが年間30回位で済むし「会」だと余りややこしい質問もなく30分きっちりで終われます。法務局も知恵を絞って涙ぐましいコストカット努力をしているわけです。

 でも、交付会の準備が整ってからとなると1週間から10日位で電話があり交付会で身分証手にした時点でだいたい2週間は経過しているというのが常でした。

 できる行政書士は法務局より先に許可を知らせてくれるわけですが、時間もたっぷりあって、結構余裕を持って連絡してあげられたのです。

 しかしながら、ごくごく最近になって、かの大阪法務局から身分証の準備も出来ていないのに電話が入るようになっています。
 
 今週月曜日に許可になって私から連絡してあげた方も昨日もう電話ありましたと行ってこられましたし、今朝は火曜に許可になられた方に先に法務局から電話があって帰化申請に慣れてない行政書士みたいで少し恥ずかしい思いをいたしました。

 なぜ、今年になって大阪法務局からそのような早い動きをするようになったかという理由については私なりの答えをもっているのですが、まあそれはまた書きましょう。
 領事館で順番が回ってきました(笑)。