先ほど、当方から申請して受付けられた帰化申請の依頼者から電話が掛かってきました。
「センセ!法務局から、帰化許可のご連絡がありました!ありがとうございました。」
との連絡です。
僕は、ガーーーン!とショックを受けて唖然としました。
「センセのお蔭です!」なんておっしゃられても、素直に喜べません。
申請支援センターが自分で課している社内ルールは、
”帰化申請の許可の連絡は、行政書士から、依頼者にすること”
だからです。
これは、帰化申請の許可後の手続きの中にはそれぞれの依頼者の環境や仕事によって一刻を争う手続きもあるからで、帰化許可者がぼーっと喜び気分でだらだらしないように、許可と同時に何をどんな順番でこなしていくかをレクチャーしなければならないからです。
帰化届と在留カード等の返納のことだけなら1ヶ月とか2週間のくくりの中ですましてしまえばいいだけなので時間は十分にあるのですが、さらにその後の事を考えてスケジュールを立てねばなりません。帰化許可者が日本人になった喜びに悠長に浸っていられるほど世の中は甘くはないのです。
このため、申請支援センターでは、当方から申請された方の帰化の官報告知を漏れなく察知するためのスキームを作成し行政書士から帰化依頼者への連絡が滞らないようなルーチンを日々行っています。
たまに、官報告示された瞬間に気付かれた本人が連絡してこられることがあって、それでも悔しい思いをするのですが、今回のように、法務局からの連絡が先にあることなど、僕が帰化申請の駆け出しの頃以来、ありません。
だからこそ、これまで依頼者から許可の連絡をもらって喜んでいるような「ド素人丸出し」の行政書士や司法書士がいれば、機会があるごとに、声高にののしってきたのですが、まあ、僕もまだ「ド素人」の部類から遠く離れていないことに気付き、反省する事しかりです。
当方のスキームにまだブラッシュアップする余地があるということなので、仕事に追われる毎日とはいえ、仕組みを見直していきたいと思います。
サンデーモーニングで言えば、「喝!」でございます。