6,7年越しの帰化申請のご依頼

 申請支援センターが、かれこれ10数年にわたり毎週続けてきた帰化申請土曜相談会には、これまでに多くの方が参加されました。
 だって「毎週」ですよ、「毎週」! 継続は力なり、って褒めてください(^o^)。

 申請支援センターの土曜日の相談会ではもともと「自分で帰化申請をしよう」と思っている方の参加はお断りしていますので(帰化に関する情報がほしいだけの方は、平日の有料相談のみです)、ある程度、「さっさと依頼して早く日本人になろう」と既に決心している方が多いのですが、いくらご依頼を決めて下さっていても、帰化条件を満たさなかったり、このまま帰化をすることがその後の人生の幸せに繋がらないなどの理由で、受任を御遠慮させていただかざるをえない場合があります。

 平日の相談では帰化できない場合でも相談料は発生します。「土曜の」相談会では、帰化申請をしたくてもできない場合には、相談料はいただいていません。
 申請支援センターの相談では帰化できない時でも今後の人生に役立つ情報をたくさん聞けるので、たいてい最後は相談者側から「いくら払いましょう?」とおっしゃられるので、満足していただいているようです。
 市中の無料相談会では聞けない有益な情報を聞くことができるでしょう。実際、私も公の場所での様々な相談会に相談員として参加しますが、どうしても一般論での回答に終始してしまう事が多く、実際に「この人をどうしても許可にしなければならない」というスタンスで必死に考えなければならないビジネスとしての相談とは自ずと深さが変わってきます。

 ところで、今日はかなり前に土曜の相談会にお越しいただいた方からご依頼のお電話をいただきました。

 ご本人は「6年ほど前」とおっしゃっていたのですが、寺田町の相談会にお越しいただいたということですから、寺田町駅前相談会を行っていたのは相当昔なので、実際には少なくとも7,8年以上は前です。

 年間におびただしい数の相談を受けますので、そんなに前の事は、完全に記憶にありません。そのように、お詫び申し上げたら、そりゃそうでしょう、でも私には鮮明に記憶に残っているんですよ、と笑っておられました。

 冒頭に「前回、僕から何と言われました?」とお聞きすると、生計も素行もほとんどOKだが、生活に関する一点のみ法務局が絶対に見逃してくれない問題があり、それさえ解消してもらえれば前に進むと言われたそうです。
 解消できない問題ではなかったんだが、その時は帰化のためとはいえ、僕のアドバイスを実行する気持ちは芽生えなかったので、長く申請をあきらめていたけれども、思いがけない理由でそれが自然解消したので満を持してお電話しましたとのこと。(詳しい事情はブログでは書けません。)

 ただ、前回相談が何年も前となると生活の状況も変わっているでしょうから「今」をお聞きしないといけないので明日、お越しいただくことになりました。

 こうやって長く覚えていただけることは、本当に光栄なことですね。