東京から帰化申請のご相談にお越しになられました

 申請支援センターの帰化申請相談会は毎週土曜日の午後に行っているのですが、今日は日曜ですが朝10時から中国籍の方の相談をお請けしていました。

 昨日の帰化相談会が満員どころか時間外相談を含め午前11時から午後8時半まで延々と行っていましたので、当初予約のお電話を頂いた時には来週のご予約をお勧めしたのですが、帰化申請書類もほとんど集まっていて早く申請してしまいたいのでと、日曜の朝に、それも東京からお越しになられる事になったのです。

 朝10時に天満橋の申請支援センターにお越しになられるにはさぞかし早く東京を出られたのだろうと気遣いましたところ、往路は夜行バスで来られたそうです。

 ご相談の内容は、個人情報とならないにしても詳細はご紹介できませんが、帰化条件の該当性が主な内容でした。
 全体的に、第三者であるプロの眼から見ても、非常に真面目で生活も安定している方でした。
 念のため、遠出して相談料を払ってでも経験豊富「そうな(笑)」行政書士に相談してみようと考えられるような慎重な方である時点で、まあ過去の暮らしもきちんとされている事は大方予想されました。
 このあたりが「自称」真面目な人とは大違いで、素行要件や生計条件は第三者に判断してもらわないと意味がないのです。

 ただし。

 お持ちになった全ての書類を預貯金通帳も含めて拝見したところ、これだけ真面目で慎重な方でさえ、帰化不許可に至りかねない税務その他に関係する瑕疵らしき部分が見つかりました。
 その部分はご本人も薄々気付いていらっしゃって悩んでおられたのですが、ご一緒に数年間遡って調べてみましたところ、幸運な事に不許可事由に至っていませんでした。

 でも、ほんとギリギリのところで助った状況であり、ある二つの日付のどちらかががほんの2,3日ずれていたら、少なくとも今日時点では素行条件上、帰化申請が受け付けられない状況だったのです。
 本当にラッキーでした。総じて真面目に暮らして来られたので、運命の神様が微笑んで下さったのでしょう。

 ただ、色々と法務局から誤解されかねない部分も幾つか有ったので、近々行かれる東京法務局での受付や、だいぶ先の面接の際の応対についてアドバイスいたしました。

 ご本人は非常に喜ばれて何度も何度も「相談料以上の価値がありました!」と頭を下げられるので、単なる帰化申請専門業者であるこちらは何だか申し訳ない気分になりました。

 3時間半以上お話しして事務所を後になさいましたが帰りの新幹線の時間間に合われたでしょうか?

 私も速効帰宅して来月の帰化研修レジュメの作成に取り掛からなければなりませんが、明日1月26日期限に間に合うかなあ?!