帰化申請後の注意点なんて、あまりにも多すぎて、また、それぞれの申請毎に留意すべきことは、1件1件違いますので、挙げていたら切りがありません。
ただ、生計に不安のある方の申請では、年末年始を迎えるいうこの時期はお金の出し入れに気を付けて節約されるのが良いでしょう。
年明けに面接が来るので、財政事情を再確認されるからです。年越しの前後に浪費してしまったりする事の無いように気を付けないといけません。
十分に貯蓄のある方であればそれほど気にすることのない出費でも、家庭によっては帰化申請に影響を与える状況となることもあります。
「十分な貯蓄」と言うのは、500万円なのか1,000万円なのか1億円なのか「幾ら以上あれば良い」というものではなく、その世帯の暮らしや仕事における収支内容と照らし合わせて個別に判断されます。
中でも自営業の方は比較的厳しく審査され、現実に、ある程度はまとまった貯蓄があっても帰化申請後の商売の状況と貯蓄の変動から、帰化申請の取り下げをさせられたケースも存在します。
いずれにしても、収入や貯蓄の話は生計条件にとどまらず素行条件に関係してくるので、担当させていただく我々行政書士もその帰化申請案件が許可となるまで、ずっと気を揉みます。