帰化申請は本人の本気を確認しないと受けられません

 帰化申請を成功させる上で欠かす事の出来ない事柄のひとつにご本人の「本気」があります。

 まあ、あったり前すぎることなのですが、その当たり前の事が理解できていない事や、初めてあったときに本気度が推し量れない事があります。

 今日は夕方から紹介案件と再相談案件が1件ずつあり、気が付いたら23時越えていました。どちらも土曜の相談会をお勧めしたのですがどうしても都合が付かないと言うことであえて有料相談を選ばれました。土曜の相談会も帰化を依頼する本気度の高い方の相談会ですが、許可要件を満たしていない場合は料金が掛からないのでお勧めなのです。

 今日お越しになられた方はおふたりとも「本気です」と仰られ、どちらも心の真面目な良い方なのですが、本気というのは様々な試練を乗り越えてでも帰化をして日本人となって一生涯日本で住み日本に骨を埋める覚悟があるのかということです。

 また、本気の覚悟がないのに日本人になるのも、ご自分のこれからの人生にとって本当にしあわせなのかと、余計な心配もいたします。
 とくに特別永住者以外のいわゆるニューカマーと呼ばれる、人生の途中で来日された方の場合には、日本人になった後で、自分の国に帰ってずっと居住する状況になった場合、それが本当にしあわせなことなのかなど、色々心配するのです。

 行政書士事務所は確かにビジネスで申請を請け負うだけの位置付けなので、しあわせなどと余計な事を考えずもっとクールに、やりたい人は全部受けるという姿勢でも良いのでしょうけれど、ここが帰化申請というアプリケーションの特殊なところで、本気度がひいては帰化条件にも微妙に影響してくることもあるのです。

 今日のお二組とも申し分の無いような素晴らしい相談者でいらっしゃったのですが、どちらも宿題を出しました。僕の宿題にこたえてもう一度お越しになられたら見事、帰化申請が前に進むことでしょう!