問わず語りは帰化申請では禁物

 聞かれてもいないことをダラダラ話する性格の人がいます。

 かく言う私がその典型です。
 ちょっと文章を読みなれている人なら、この帰化申請ブログを数ページ舐めただけで察している事でしょう。

 私も、ちょっと相談慣れしているので、帰化相談が始まって1,2分で問わず語りの方かどうかは判断できます。

 そして、その方が今後の帰化受付時や面接の際に、どの様な不利な事態に発展するのかは容易に想像がつきますので、大事な事は、この人の帰化申請を受任する事になった場合に、どの様に修正を加えて行くべきか、帰化条件の内容を聞きながら作戦立てしていくのです。

 ただ、問わず語りの方の性格を修正するのは難しい事です。
 と言うか、治りません。
 性格など治りっこないです。

 一問一答という言葉の意味は理解できても、じゃあ具体的にどこをどう直せば良いかご指導申し上げるのは至難の技です。
 しかし、帰化申請の受付や面接に想定される質問とそこからどうマイナスな問わず語りに発展するのかを予測し、ここは結構「注意しなければならない部分だ」と言うことを心で認識してもらえれば、性格は治らなくても、何とか面接は乗りきれるようにはなります。

 それを初めてお会いした日から身に染み込ませるように教えて差し上げておいた上で、面接の直前にあらためて詳細な打ち合わせをしますので乗りきれるのも、当然かもしれません。

 ただ、初めてお会いした当日から説教がましい口調になることも多いので、100人に一人くらいは帰化相談会の途中で怒って帰られる人がコンスタンスにいらっしゃいます(笑)。
 自分に都合の悪い事は怒って誤魔化す性格の人もいれば、単純に僕と波長が合わないだけの人もいます。

 でも、100人中99人の人は私の話を理解して下さり、とりあえずは帰化申請における法務局とのやり取りにおいては、素直な受け答えをするように(本当に出来るかどうかは別として)心掛けて下さるようになるのです。