金曜日は帰化申請用備品の重要なチェックデイ

 1週間はあっという間!明日はもう金曜日です。
 ASC申請支援センターでは土曜日になるとまた帰化相談会で次の案件を受任し新しい帰化申請が始まるので、金曜までに前週依頼された案件の初動手続きは済ませておかなければなりません。

 ところが、もっと前に受任した案件の書類集めや翻訳、申請書作成、さらには帰化申請の受付や書類点検をもちろんドカドカと進めて行っているいるわけで、金曜日までに初動手続きだけやっていたらいいものでもなく、金曜日が迫っているのにまだ準備が全然済んでいないという、ちょうど「今のような」状況はよくあります(笑)。
 よくあるというより、毎週そうです(涙)。

 このような場合に、金曜の夜中や土曜日の帰化相談会の始まる前の午前中、日曜日に、遠方の市区町村への戸籍書類の郵送請求や、税務署その他への各種税務証明の郵送請求、案件によっては法務省本局への様々な開示請求(たとえ平成26年2月以降であったとしても!)の準備を整えるのですが、帰化申請書類請求に必要な備品が揃っていなくて慌てる事がたまにあります。

 帰化申請書類請求に必要な備品とは、定額小為替、印紙・切手、レターパック等です。

 この内、切手とレターパックはコンビニ(レターパックはLAWSONのみ)で何とかなるのですが、定額小為替だけは郵便局でしか入手出来ません。正確には郵便局ではなくゆうちょ銀行なので4時までしか取り扱っていませんし、残念ながら金券ショップにも流れてこない。
 印紙についても所得税の納税証明用の印紙は運良くコンビニに200円の収入印紙が大量にストックがあれば何枚も組み合わせて何とかなるのですが、開示に使う300円の収入印紙はコンビニにおいていることはまずありませんし、これも金券ショップでも見当たらない。郵便局でさえ運が悪いと切らしていることがしばしばあるくらいですから。

 いずれにしても、金曜の夕方午後4時を過ぎてこれらが無いことに気付くともうその土日は動けませんから、月曜回しとなります。
 素人の方は2,3日のロスなんて大したこと無いんじゃないの、と感じられるかもしれませんが、金曜の夜中にポストに投函するのと、月曜に備品を買いに行くのでは偉い違いなのです。

 金曜の夜中に送った郵送請求書は土日の間に相手先の管轄郵便局には届きますから、速達でなくても週明けには配達されて、月曜か火曜には市区町村が処理してくれて返送してくれますから遅くても木曜あたりにはこちらの手元に届いていることでしょう。

 しかし、月曜に備品を準備をしているのでは、特に繁忙期は事務員も私も役所の開いている時間帯は近場の市区町村か様々な国の領事館(といっても韓国領事館か中国領事館か弁事処がほとんどですが)を回っていて日中に事務仕事など考えられませんから結局時間の合間に通り道のどこかにある郵便局、まあ急いでいるときは大抵天王寺ミオ郵便局で定額小為替と300円の収入印紙を買って夜中にポストに投函するか翌日火曜日に投函します。
 水曜か木曜に届いて、段取りの悪い市区町村だと当日に処理できずに木・金の発送。速達の返送封筒を入れていない時は土曜の朝の配達に間に合っていなければ翌週の月曜まで届きません。
 結局、僕のイライラだけがずっと続くことになります。イライラだけならいいのですが、帰って来た結果が不見当なら次の手を打たねばならず、帰化申請がどんどん遅れていくことになります。

 慣れた行政書士だと初めて依頼者と会った時に日韓の届出状況を推測してスケジュールを立てるのですが、見込み違いだってあります。簡単に進むだろうとたかをくくっていた案件が難航することもしばしばです。

 せめて、ずっと戦い続けられるよう、弾薬だけは切らさないよう気を付けなければならないのです。

 今日はちょっと事務所ノウハウを書きすぎちゃったかなあ。
 この当たり前の「屁のようなノウハウ」の積み重ねがなまじっかな法律知識よりも仕事になるのです。