帰化申請業務では身分関係についての裁判を避けることのできない案件がどうしても年に幾つかあります。
申請支援センターでは、このような際は必ず弁護士に頼んできちんと裁判や審判を受けてもらいます。一事不再理と言ってひとつの案件は二度と裁判を受けられませんから、希望する結果を手に入れる為の全ての手段を尽くさねばなりません。後悔しても、まさに後の祭りですから、裁判に対して「全くの素人である」我々行政書士や申請者本人が真似事で裁判所に行くようなことをしてはなりません。
ただ、人事裁判に慣れていらっしゃる弁護士さんは案外少なく、さらに韓国、台湾といった外国の戸籍に年がら年中接しているわけではないので、帰化申請等の専門家が弁護士さんのフォローをしていくことで、非常に効率的に裁判手続きが進んで行く事はあります。
それでも、当初の訴訟準備の段階を終えると、ほとんどのケースで弁護士に任しっきりになりますから、判決や審判がおりて、その後確定するまでは、帰化申請依頼者自身に成りきってご一緒にずっと心配をいたしております、
ですから、先週もある裁判案件が確定して、まずは胸を撫で下ろしました。
断腸の思いで、育ての親との関係を切ってもらったのです。
しかし、帰化申請の数あるポイントの中の身分関係のうちのほんのひとつが片付いただけでまだまだここからが僕の仕事です。
がんばって、帰化申請を前に進めていきましょう!