中国、正確には中華人民共和国国籍の方は、帰化申請の受付直前に退出中華人民共和国国籍申請を行い、中国国籍の喪失宣言をした上で、国籍証明書を取得しなければ、帰化申請は受け付けられません。
しかし、帰化申請の為に国籍証明書を取得した時点で、それまで所持していた护照はVOIDされ、そのままでは海外渡航はできなくなります。
そのため平成22年11月までは、帰化申請の際の退出中華人民共和国国籍申請の際に「退出同時旅行証申請」という制度があったのですが、平成22年11月に突然、同時申請の制度は廃止され、以後、よほどの緊急を要する不可抗力の理由がないことには旅行証の交付はされなくなっていました。
つまり、帰化申請中は、中国人の方は日本からの海外渡航は非常に難しい状況となっていたのです。
ところが、つい先日、平成24年3月13日付で、東京の中華人民共和国大使館のサイトに新たに国籍証明書、つまり退出申請の手続き案内が掲載され、そこには旅行証の同時申請について記載されていました。
もしかしたら、昔の制度をそのまま精査せずに掲載している可能性もあり、まだぬか喜びはできないのが中国という国ですが、もし旅行証の退出時同時申請が復活したのであれば、日本への帰化申請を考えている方や帰化申請中の方にとっては、大変な朗報です。
当センターから帰化申請をされている方へのお知らせもしないといけないので正確なところを確認する為、本日も何度か、駐大阪中国総領事館へ電話を入れたのですが、あいかわらず、ずっと不通。ちょうど来週あたりに、清明節前の国籍証明書交付を計算に入れた提出申請をする予定なので、ついでに同時申請を試みてまいりましょう!
参考:中国人の方の帰化申請
:中国国籍証明書の交付請求支援(退出中華人民共和国国籍申請)と国籍証明書の翻訳等
提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」