韓国領事館の異動時期になると

 今日も韓国領事館の窓口の職員さんが非常にテキパキと私が心の中で欲しがっている書類を検索してくれました。帰化申請に必要な書類です。

 この職員さんは本国ネイティブで2年程前から2階窓口に赴任され、初めのうちはこちらの要望している帰化申請に使う書類が何なのかがなかなか伝わらなくて苦労いたしましたが、最近は私の顔を見ると何を求めているのか、だいたい把握してくださるようになりました。

 帰化申請の事がよくわかっていない行政書士事務所では、大阪では一般に「基本9セット(昔は7セットでした)」と呼ばれる基本・家族・婚姻・入養・親養のみを取得されるだけなので安いのですが、本来は、両親の相続を確実にできるかどうかをはっきりと把握しておかなければなりません。身分関係の認定をおろそかにしたままでも許可「されてしまう」ので、帰化後にとんでもないことになることがあるからです。それを申請者に請求するかどうかとか、翻訳を作成するかどうかは別の話です。

 昔は除籍を取得しては内容をひとつひとつ確認し申請書類を書き直して遡及請求を行なっていましたが、今日などは前戸籍の内容を確認して同時に交付をして下さいました。

 このレベルになられるには、異動から大方一年くらいかかるのですが、ようやく私とテレパシーの交信ができるようになった頃にまた異動して行かれることもありますので、韓国領事館の異動時期になるとほんの少し気が重くなります。

 

提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」