平日の昼間は帰化申請の必要書類を集めるのに官公庁を走り回る時間を作らなければならないため、帰化相談や帰化申請の打ち合わせを入れる事はできるだけ避けているのですが、本日は珍しく平日の午後、まだ陽の高いうちから帰化申請の打ち合わせをしていました。
夕方頃に電話が重なり、今日は補助者が出勤していなかったので、何度も打ち合わせを中断しながら応対していたのですが、来週の平日の有料相談の予約があったすぐ後に、今日面接を受けて来られた広島の依頼者の方からのご報告があり、今打ち合わせ中なんで後から折り返します、と話していたところにキャッチホンで見知らぬ番号からさらにお電話が入っていました。
さすがに面前のご依頼者にはたびたびお待たせしては悪いので、打ち合わせが終わるまで、置いておいて、ご依頼者が帰られた後で、恐る恐る電話してみると、当方が先日行った翻訳をたまたま当事者から手に入れられ、ご覧になられたという行政書士の方からのお電話でした。
内容はというと、当方が翻訳において韓国の電算運営責任官の氏名を漢字確定していることに、えらく感動されての、「なぜわかるのですか!」と確認のお電話でした。お褒めいただくのはありがたいですが、忙しい最中に閉口しました。
なぜも何も、韓国の家族関係登録簿記録事項証明書の発行者名は、日本全国の大使館・領事館で発行される書類など広域オンライン請求される場合には全てその方の名前で発給されるわけですから、翻訳者としては、漢字確定の努力をするのが当たり前と考えるのですが、帰化申請においても、婚姻等で日本の役所に書類を提出する際においても、実は、この電算運営責任官の名前をきちんと翻訳できていない翻訳者が非常に多いのです。
確かに、漢字確定ができていなくても、ほぼ許可不許可に影響はなく、もともと韓国人自身が現在では「漢字」を意識しないように意識していますから、責められることもありません。
しかし、毎日、全ての書類において見かける氏名をそのままに放っておけるような麻痺した神経の持ち主かどうかが問題なのです。
登録基準地で直接発給される書類において庁長名を全て漢字確定しなさいと言っているのとは話が違います。
帰化申請や、その他の申請で、行政書士事務所や翻訳事務所から韓国の翻訳書類を作成してもらった際には、証明書の下部あたりにある「電算情報中央管理所 電算運営 責任官」の後に続く名前を確認してみて下さい。
「呉セハ」さんと、「セハ」とカタカナで書かれていたら、あまり勉強熱心な事務所ではなかったということです。まあ、三流でしょう。
一事が万事。
参考:韓国語翻訳
提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」