帰化申請者、とくに遠方の依頼者とのやり取りでは、レターパックなどの封書を使う場面が出てきます。
行政書士は顔も合わせた事のない申請者からの依頼は受任してはいけませんので、比較的よくある東京の方も九州・四国の方も必ず一度はお会いしてから受任するのですが、受けた後はメール、電話、その他を駆使してのやり取りとなります。
しかしながら帰化申請においては、印鑑の必要な書類や、原本以外は受付られない書類も非常に多く(というより全て原本提出が原則です)、「書類のやり取りは全てメール添付で」というわけにはいかないため、封書による郵便に頼らざるを得ない事となります。
このような際には、角ニ封筒であっても、レターパックであっても、定形郵便物であっても、送付する前に、必ず封緘印を押すことをASC申請支援センターの決まりとしています。
もちろん、依頼者のプライバシーを大切にするためです。
封緘印自体は、依頼者を守る魔法の道具でもなんでもありません。
ただ押すだけでは、単なる飾りでしかありません。
しかし、多忙なときでも、否、てんてこ舞いしているときこそ、郵便の投函を事務員に頼む前に、封緘する「時間」を作って、送付物に漏れがないか、書類の記載内容に間違いがないか、確認する「儀式」を行う必要があるのです。
この儀式のおかげで、若い頃は郵便を送るというと2回に1回は何かしら失敗していた私が、ほぼ郵送ミスがなくなりました。
よく、年齢によって落ち着いた性格になるなどといいますが、人間そう変わるものではありません。
こと、私に限っていえば、高校時代から落ち着きのなさとかイラチな性格には進歩はありません。
ただ、年とともに、長い付き合いとなった自分自身の癖を熟知するようになり、対処法を考えてやれたり、自身に助言してやれたりできるようになってくるものです。
あえていうなら、それが年齢ということなのでしょうか?先輩皆様。