帰化申請書類がなかなか見つからない時

 帰化申請に必要な書類がなかなか見つからない事は、もう日常茶飯事と申し上げて良いくらいしばしばあります。
 例えば、帰化申請者自身の出生届や両親の婚姻届などが、届出したであろうはずの市区町村に見当たらないというような場合です。

 そのような際にはやみくもに探し回っても仕方ありません。

 帰化申請のプロである行政書士なら幾つかの効率的なルーチンを持っていますので、いつものように進めていけばほぼ確実に探し出せるのですが、残念ながらビジネス上のノウハウをブログで開示することはできません。

 しかしながら、素人の方が見よう見まねで帰化申請にチャレンジしてみられる場合でも、少なくともご自分の家族の「歴史」を大方は把握してから帰化書類の検索を始められることをお薦めします。
 我々行政書士は自分の事務所のノウハウ以前に、依頼者の家族の歴史に加え関係法令及び地方自治体双方の歴史を把握してから検索に手を付けるのですが、いちど自分でやってみようとする方でも、せめて自分達の家族の暮らしを戦前くらいまではじっくり思い出す、あるいは親に思い出してもらっておくべきです。

 というのも、結構検索漏れになることも多く、にもかかわらず改めて検索しなおしてもらいにくいものであるからです。

 今日も某市区町村で「簡単に」無いと言われ、把握していた依頼者家族の状況と本国就籍状況とそこから類推される氏名訂正の可能性が無い事から、論理的にこの役所以外に無い事を説明し再検索の結果予想通り見つかったということがあったので、記事にした次第です。