外国人登録係が閉鎖され、帰化申請で外国人登録係を訪れることもないでしょうという記事をさきほど書きました。
大阪市中央区役所でも、写真の通り、既に外国人登録係の看板が外されていました。
写真の丸印内に、「⑦外国人登録」と書かれた看板が、隣の「⑥お渡し口」と同じように吊られていたのです。吊り下げていたチェーンのみが揺れていたのが、何とも哀愁を誘います。
ところで、外国人登録係がなくなったにも関わらず、エスニックな顔立ちの外国人の方が、間違えて在留カードの引換交付の申請に来られていたようでした。
窓口サービス課の職員が、優しく、大阪入国管理局への案内をされていました。
しかし、特別永住者以外の、中長期在留外国人の在留カードの交付は、全て入国管理局のみで行います。報道等によると、本日は当日発給できない発行トラブルもあったようですが、まあ、制度上の大変革があったわけですから、それは仕方ないことでしょう。
制度改革で、帰化申請の窓口、法務局も、少しえらいことになっています。
当日発給できず、後日に郵送などによって発給されるから、どやっちゅうねん。
いいじゃないですか。
混雑が予想される日に、わざわざ来たんだから、仕方がありません。
入管職員も人の子です。さらには外国人行政に潤沢な予算を取ることもできず、十分な人員配置やシステム予算も与えられていない中、どちらかというと、よくやってらっしゃいます。
私自身は、外国人行政に潤沢な予算を掛けるべきという持論はありますが、それは今後、グローバル化を叫ぶ(主に外国人の方の)声によって、移民国家を日本人が受け入れるのであれば、移民国家により破綻を迎えたヨーロッパ諸国の失敗を教訓として、確実な「外国人管理行政」を徹底するための予算を潤沢にかけるなければならないという国粋主義的立場からのことです。
太古の戸籍木簡出土などの流れで再確認できたとおり、日本の古代においても、外国人戸籍制度を始めることにより、渡来人を管理することで日本の国を守った経緯があるのです。もちろん、外国人管理政策は、真面目な外国人の方と仲間となり、日本の国益を追及するために必要なことです。
入管擁護はこれくらいにして、本題に戻りましょう。
在留カードの引換交付は、入国管理局だけです。
特別永住者以外の中長期在留外国人については、市役所や、区役所では発行できません。
永住者、日本人配偶者等、定住者、人文知識・国際業務、技術などは全て、特別永住者以外の中長期在留外国人です。市役所や区役所で在留カードを受け取ることはできません。
今後、ご注意ください。
※但し、前にも触れたとおり、帰化申請を考えている方は、みなし期間中は、引換交付を受けずに、外国人登録証明書をみなし在留カードとして使用している方がよい場合もあります。
参考リンク:
提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」